PRIDEから戦場を移し、17日の横浜大会でHERO'Sに初参戦するハリトーノフ。PRIDE31で惜敗したアリスター・オーフレイムとのリベンジマッチになるが、会見では「とにかく試合を見てくれ」の1点張り。自信の表れなのか、ゲームプランに言及することは一切なかった。
それもそのはず。ハリトーノフは今大会に盤石のシフトを敷く。この日のスパーリングパートナーを務めた師匠ハンのほか、ロシアン・トップチームのコーチら2人とサンボマスターの実弟アナトリーまで同行させる力の入れようで、万全の準備を進めているのだ。
そればかりか、現在ロシア軍のパラシュート部隊に属するハリトーノフは、HERO'S参戦のために軍の完全バックアップまで受けているというから驚きだ。
陣営サイドによれば「彼は軍のアイドル的存在なので、今大会のために特別休暇もOKなんです。なにせ軍の施設内に肖像画があるほどの男ですから。それに彼がHERO'Sで活躍することは軍にとってリクルートの面でも良いことですから」という。つまりハリトーノフの肩にはHERO'Sでの「新規雇用開拓」というロシア軍の“重要任務”が課せられているわけだ。
ロシア軍の看板を背負いHERO'Sのリングに初参戦するハリトーノフは無事に“任務”を遂行することはできるのか。