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自動車大国アメリカが待ち望む高速列車

 事業仕分けで大幅に削られた予算の数々、整備新幹線に関しても長崎など3箇所の九州新幹線を2010年より工事着工するかを来夏までに再考するらしいが、高速道路の無料化だなんてバカな法案作るより、昨今の世界基準で考えたら電車のことをもっと真剣に考えるほうが車で大気を汚すよりもよほど今っぽいでしょう。

 逆にアメリカ、カリフォルニア州は遂に2010年から高速列車『デザートエクスプレス』www.desertxpress.comの工事を開始する。この『デザートエクスプレス』はロスアンゼルス中心部から少し離れたビクタービルというところからラスベガスを結ぶものだ。ロスアンゼルスからラスベガスまでドライブの経験がある方ならご存知と思われるが、このビクタービル付近からインターステート15(ロスアンゼルスからソルトレイクを通ってカナダ国境までの国道15号)はラスベガスまで、特に週末や長い休日の前後などは、断続的だが止め処も無く混雑する路線だ。 2013年にこの電車が開通した日には、時速240キロの速さで1時間24分のストレスのない快適な旅行を予測させられる。また仮に3人家族一緒に車で移動する際のガソリン代(現在1ガロン=3.8リットルは250円が全米平均)は、2013年にはそうとう値上がりしていると思われるため、電車での片道1人55ドル(約5000円)はドライブよりは安くすむはずだ。

 ただし、ビクタービルという駅が旅行者にとっては、ロスアンゼルス中心部からアムトラックwww.amtrak.comという電車でも、車でも1時間30分くらいかかる特殊な場所のため、日本人観光客が利用するかは疑問。また、『デザートエクスプレス』自身も開通当初は観光客をあてにはせずに、まず物流の輸送機関として活用するとのことだ。ただし、今後この『デザートエクスプレス』はメトロ・ロスアンゼルス駅や昨今、松井選手ですっかり有名になったディズニーランドのあるアナハイムまで乗り入れるそうなので、将来は楽しみだ。

 近年マカオのホテルに世界中のハイローラーの客を奪取されたラスベガス、ホテルの客室は増えているのにこの3年は毎年200万人規模で観光客が減少している。飛行機の発着もこれ以上増やせないのが現状であるためにこの計画が早まったのは当然の成り行きだろう。

 この先5年で日本国内にある自家用、または商用車の全てを燃料電池車または少なくともハイブリッド車のみにする規制をするなら高速道路無料化も可でしょうが、いまさら時代に逆行するような考えは止めにしませんか、ね、国交省大臣。

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