パッピンスの正体は韓国のかき氷。名前のとおり、あずき(=パッ)と氷(ピンス)はだいたい必ず入っていて、他にお好みの果物や餅などが何種類か乗っています。パッピンスの食べ方の特徴は、韓国料理のビビンバと同じで具と氷をよく混ぜて食べる事です。氷の上にのった様々なトッピング(小豆、フルーツ、あんこ、もち、コーンフレーク、ソフトクリームなど)を全部一気にスプーンでぐちゃぐちゃに混ぜて食べるパッピンス。氷の下にはコンデンスミルクがたっぷり敷かれているので、その味は甘くてとてもマイルド。辛い韓国料理を食べた後の口の中をキーンと涼しくしてくれます。
日本のコリアンタウンとして有名な東京・新大久保などで味わえるパッピンスは、こじんまりとした小さな器に入って一人前600円ほどしますが、本場韓国では、サラダボールぐらいの大きい器に入って、焼きたてのワッフルもついて日本円で1000円ぐらい。ソウルやプサンの専門パーラーでは、ひとつのパッピンスを2〜3人で食べる女子高生や、仲良くスプーンで食べあう恋人同士の姿をよく見かけます。また、一度食べてみると分かるのですが、パッピンスは食品を扱う100円ショップでよく見かける冷凍フルーツや、缶詰の小豆、市販のアイス類を使用して、家で簡単につくる事もできます。トッピングはイチゴやマンゴーなど、ちょっと酸味のあるフルーツをチョイスするのが美味しく食べるコツです。
写真:新大久保のとあるお店で注文したパッピンス。トッピング3〜4種類で、お値段750円ほど。