実はこの店、実在するわけではない。“マツケン”こと俳優の松平健が時おり催すプライベートパーティーが、いつしかそう呼ばれるようになったのだ。というのも、この食事会が行われるマンションの部屋が和風テイストに統一されており、ちょうど料亭のような雰囲気になっているのだ。本来はマツケンが仕事部屋として使っているマンションだそうだ。
「この“料亭”を仕切っている“鍋奉行”がタッキーこと滝沢秀明なんです。2人は05年に放映されたNHK大河ドラマ『義経』で共演して以来、仲がいいんですよ。最初にタッキーが仲間を集めて食事会を開く提案。ドラマ『義経』が終了した後にタッキーが南原清隆、伊藤淳史らを誘ってマツケンの仕事場に来て飲み会が行われたのがそもそもの“マツ屋”のスタートのようです」(芸能ライター)
この食事会でのメーンとなるのが、マツケンが腕を振るう手料理。特に鍋料理が絶品で、一度食べると病みつきになるという。冬場になると、タッキーがこの食事会のメールを仲間に送るそうだが、この会にはマツケンに直接誘われるか、タッキーからメールが来ないと参加できない。そのため、“マツ屋”に行くというのは成功した芸能人の証しでもあり、いわばセレブタレントご用達ということになる。
ところで、ほかにどんな参加者がいるのだろうか。
「常連の一人がオセロの中島知子。彼女も『義経』に出演し、マツケンと夫婦を演じていたため、彼とは仲がいい。さらにバラエティー番組『マツケン・今ちゃん・オセロのGO!GO!サタ』(フジテレビ)で2人と共演していた今田耕司も常連。この番組ではマツケンの料理コーナーがあり、中島と今田は毎回おいしそうに食べていました」(同)
また、鍋奉行であるタッキーは以前は料理を全くしなかったが、マツケンの影響で料理に目覚め、いまでは肉じゃが、カレーピザなど40種類のレパートリーを持っているそうだ。これならタッキーが“マツ屋”の鍋奉行から料理人に転身してもおかしくない。
ともかく一般人には入店不可能な“マツ屋”。味はかなりのものなのだろう。