地図上に最も平均速度の速いキャリアを配置、キャリアごとに色分けして比較すると、概ねソフトバンクモバイルが他のキャリアをしのいでいることがわかる。また、OS別に比較すると、iOSではソフトバンクが圧倒的。全体としてNTTドコモが速くつながることは非常に少なく、AndroidではKDDIがソフトバンクモバイルよりも速くつながることが多いことも明らかになった。(ただし、このデータはあくまでも計測された場所がベースであり、通信エリアと必ずしも同義ではない)。
さらに、データをLTE、3Gに分け比較すると、ここでも全体、iOSともにソフトバンクモバイルが優位。Android端末であればKDDIが速い場所が多いが、LTE、3G別で見るとソフトバンクモバイルが他社をしのいでいる。
以上、iPhoneにおいて現状最も快適にLTE化の恩恵を感じることができるのは、ソフトバンクモバイルという結果だ。また、通信量が多くなる年末年始にKDDIは大規模な通信障害が複数回発生したのに対し、ソフトバンクはこれまでそのような問題は発生していないことから、ユーザーの中では、改めてその強さを体感した方も多かったという。ただ、KDDIやNTTドコモがどのような巻き返しを見せていくのか。今回の調査結果はあくまでLTE化、スマートフォン普及の過渡期である現在のものであるので、今後、新たな展開を見せるキャリアもでてくるだろう。興味深く見守っていきたい。