結成27年のSMAPが、5人そろって“27時間テレビ”の総合司会に初挑戦。たくさんの大物芸能人、フジの人気番組が手を差し伸べたなか、ラストを締めくくったのは、全27曲、グループ史上最長となる45分3秒にわたるノンストップライブだ。見事に完走したあと、親交の深い笑福亭鶴瓶やダウンタウン・松本人志、タモリなどからのメッセージVTRが流された。異質だったのは、さんま。笑いを封印して、「SMAPという大きな夢のなかで今、生きてるけども、夢が破れてから人生だと、彼らに言いたい。今はまだ、人生じゃない」と、マジメに語ったのだ。自身も、番組内でふたつのコーナーを担当したため、声はガラガラ。その真摯な姿から、さんまとSMAPがいかに理解しあえているかが、見て取れた。
●第2位「BIG3が邪魔で嫌で、しょうがなかった」(ダウンタウン・松本人志/フジ系『SMAP×FNS27時間テレビ』内『27時間ナショー』7月26日)
日曜午前に放映されている『ワイドナショー』(フジ系)が、SMAPをゲストに迎えて深夜に出張。「芸能界に定年退職は必要か?」のテーマが掲げられた。街の声による「引退してほしくないタレント」の1位はさんま、2位はタモリ、3位はビートたけし。かつて、BIG3と呼ばれた3人だ。6位だった松本はこの結果を受けて、「僕はBIG3が邪魔で、嫌で嫌でしょうがなかった」と激白。20代、30代は「ずっと、もうエエやろ」と思っていたが、「40(代)後半から変わってくんねん」と、胸の内を明かした。「この人たちが頑張れているから、俺もまだ、頑張れるわってなってくる」。それが今の本音のようだ。
●第3位「“いいとも!”のスタッフに会うと、ベタベタしたくなる」(タモリ/フジテレビ系『SMAP×FNS27時間テレビ』内『タモリ×SMAP』7月27日)
3月の『笑っていいとも!』(フジ系)終了以来、初めてフジの生番組に出演したタモリ。元“いいとも!”レギュラーである中居正広、草なぎ剛、香取慎吾はうれしそうだ。番組開始の翌日の午後は、もっとも睡魔が襲ってくる時間帯。そんなSMAPをおもてなししようと、タモリは常連のそば屋を出張させて、食の時間を提供した。すると、「“いいとも!”のスタッフに会うと、ベタベタしたくなる」と漏らし、「(番組が)終わってからのほうが、人間関係が円滑に行く」ため、今は「楽しい」と、タモリ。テレビは、ほとんど観ない。“いいとも!”の後番組『バイキング!』は、リビングで流れているのを1度観た程度。新宿スタジオアルタはおろか、新宿にさえ足を運んでいない。タモリの4カ月は、意外なことだらけだった。(伊藤由華)