問題となったのは、覚せい剤取締法違反の容疑で6日に逮捕となった田代まさし容疑者の特集。8月24日に宮城県塩釜市のホテルから不審物に関する通報があり、警察の調べで覚せい剤と発覚。逮捕当日に宮城県警が東京都杉並区にいた田代容疑者に接触したところ、そこでも覚せい剤を所持していたので現行犯逮捕となり、同日宮城県塩釜署に移送された。田代容疑者はこれまでも2001年12月を皮切りに、2010年10月まで4度の麻薬・覚せい剤関連の逮捕を受け、実刑も経験しており、今回で5度目の逮捕となる。
スタジオでは、清原博弁護士が田代容疑者の今後について、「懲役3〜4年の実刑判決の可能性」としつつも、「5回目(の逮捕)だからこそ、治療なんですよね。社会は彼を人間として扱わないことにもできないわけで、彼は人間としてきちんと更生してほしい。そうであるならば、刑罰だけでなく治療(もする)しかもうない」と田代容疑者には刑罰だけでなく、薬物を断つ本格的な治療が必要と強調した。
しかし、中条は「なるべくなら穏便にと思うけど、こんなもんナメてるよね、世の中を」と田代容疑者に辛辣な言葉。清原弁護士に対しても、「『病気』で終わっちゃうと、世間でいくらでも(覚せい剤中毒が)出て来るよ。本当の病気の人だって、(薬断ちから)10年経った時に、まだ出て来ないから再発しなくて、もうちょっと頑張ろうってなるわけだから、(覚せい剤中毒は)我慢がないのよ」と反論した。清原弁護士が「我慢ができないような状況になってしまっているんですよ」と薬物中毒者の窮状を訴えても、中条は「する気がないの!ナメてるんですよ、世の中を!」と語気を強め、譲らなかった。
この一幕に、ネットからは中条への批判が集中。「『考えが甘いよ』で解決したら、5回も逮捕されてない」「精神論や根性で依存症が治ったら世の中苦しむ人いない」「我慢すれば止められるものだなんて、軽々しくテレビで言うな」などのコメントが見られた。しかし一方で、「中条きよし吠えるねぇ。その通りだわ」「病気だからで許されるんだったら、それこそ警察要らんし」など、少数ながら中条に賛成する意見もあった。
薬物の所持は決して許されないが、その原因や更生などをめぐっては慎重な議論が必要だ。