海老蔵は出廷しない「欠席裁判」となったが、伊藤被告の弁護側と証人として出廷した伊藤被告の先輩の元暴走族リーダーは、海老蔵が吸い殻の入った灰皿にテキーラを入れて飲むように強要し、先に暴力行為をしたなどと主張。検察側も供述調書から「被害者(海老蔵)が灰皿に酒を入れ、飲めと言った」という部分を紹介し、昨年12月の会見で海老蔵が否定していた執拗な飲酒強要、挑発行為があったことを強調した。
「公判で明らかになったが、伊藤被告は逮捕歴が9回、うち前科が1犯。05年10月15日に傷害罪で懲役2年6月執行猶予5年の刑が確定し、今回の事件が執行猶予期間明けだったが、妻子がいることもあり、何とか執行猶予を付けたい。海老蔵との間で示談が成立しているからそうなる可能性が高いが、弁護側は酔いつぶれて無抵抗な元リーダーを助けるために伊藤被告が過剰防衛で海老蔵を殴ったことを主張していた」(芸能記者)
公判は3月3日に結審するが、そうなると気になって来るのは海老蔵の復帰時期。一部では6月の復帰に向け最終調整中であることが報じられたが、そう簡単にはいかないようだ。
「海老蔵は会見でありのままのことを包み隠さず話せば良かったが、酔って覚えていなかったこともあり、あくまでも『自分は被害者』ということを強調した。密室で起こったことなので、本当のところは分からないが、今回の公判で海老蔵にかなりの落ち度があることが明らかになっただけに、歌舞伎関係者の間から『果たして、年内に復帰させていいものか?』という声が上がり始めている。ただ、海老蔵が“ドル箱”なのは間違いないので、今後、海老蔵の“復帰プラン”が練り直されることになる」(演劇関係者)
いずれにせよ、今回の公判で海老蔵の復帰時期が先延ばしになったのは間違いなさそうだ。