みなさん、お元気ですか、アベコーこと阿部幸太郎です。
「一笑に付す」という言葉があります。笑って問題にしない。あるいは軽く笑われて相手にされない、という意味でしょうか。今回のフェブラリーSで圧倒的な人気を集めるヴァーミリアン。国内では目下重賞5連勝。うちGI(JpnI)は4連勝。まさにダートでは無敵の快進撃を見せている王者中の王者です。その彼に不安ありといったら、ヴァーミリアンから一笑に付されるかもしれません。
まず、飛節炎を発症したことで、先日の川崎記念を出走取消。あれから中2週余り。不安が完全に解消、完ぺきな仕上がりに戻ることができたのでしょうか。この後の目標がドバイワールドCで、ここを使わないと間隔があきすぎるから、まさか叩き台ということはないでしょうか。
そしてデビュー以来、マイル戦を1度しか使ったことがなかったのはなぜですか。その唯一のマイル戦が一昨年のフェブラリーSでした。優勝したカネヒキリはともかく4着のブルーコンコルドにも突き放された5着。やはり距離に対して、ベストとはいえないのではないでしょうか。それらの不安を抱えての今回のフェブラリーS出走。本当に大丈夫でしょうか。
そこで、◎を打ったのがフィールドルージュです。昨夏の函館からメキメキ頭角。6戦4勝、2着1回。その2着がJCダート。優勝したヴァーミリアンと0秒2差の接戦でした。もとより、本格化前の一昨年のジャパンCダートで、ヴァーミリアンに先着した実績があり、能力では決して見劣りしません。
前走の川崎記念では、東京大賞典2着のフリオーソ一頭だけを相手に絞り、2番手追走から4角で並びかけ、横綱相撲で圧倒。現在の充実ぶりをアピールすると同時にある程度前で対応しても十分勝負になる、という自信が横山典騎手は得られたはずです。今回は強力な逃げ馬が不在。ということは川崎記念で体得した経験が、きっと生きると判断。打倒ヴァーミリアンを大いに楽しみにしています。
東京マイル戦の適性から、ワイルドワンダーが当面の相手です。