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本当にあった怖い彼氏〜食事デートにおける彼の不可解すぎる行動〜

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画像はイメージです。

清水あんな(仮名・24歳 フリーター)

 過去に付き合っていた恋人のことなのですが、彼はある瞬間だけ、いつも距離が近いのです。2人で一緒にいる時は、一定の距離を保っていましたし、彼から手を繋いでくることもありませんでした。なのに食事になると、毎回近くに座ろうとするのです。カウンター席ならわかりますけど、普通、テーブル席に着いたら、向かい側に座るじゃないですか? でも彼は必ず私の横に密着する形で座ります。

そしてもう1つ不可解だったのが、食事がテーブルの上に運ばれて、私が食べだすと、彼は途端に無口になります。こちらが話しかけても、少し頷いたりするだけで返してくれない。これも意味がわかりませんでした。

そんなことが2か月ぐらい続いた後、またいつものように食事中、彼が無口になった際、「なんでいつも黙るの!?」と、怒り気味で聞いてみたのです。すると彼は、「実は……」とその理由を語り始めました。

どうやら彼は、女性の食べている咀嚼音(そしゃくおん)が何よりも好きで、その音を近くで聞きたいと言うのです。さらに今まで隣に座り、勝手にICレコーダーを回して私の音を録音していたとのこと。でもあまりうまく音が録れてなかったみたいで「もっとクチャクチャ音を鳴らして食べているところを録音させてほしい」と頼んでくる始末。

この思わぬカミングアウトで一気に相手のことが嫌になりましたね。彼のパソコンには、そんな今までの咀嚼音データばかりが、たくさん入っているのかと思うと、本当に気持ちが悪い。その場では「また今度ね」とはぐらかしましたが、以降、連絡は取らなくなり、一緒に食事に行くことはありませんでした。

取材/構成・篠田エレナ

写真・ S Baker

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