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本当にあった怖い彼氏〜オフ会で出会った傷だらけの男〜

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画像はイメージです。

 細川美名子(26歳・仮名 フリーター)

 数年前、共通の趣味を持った人たちが集まるオフ会に参加したのですが、そこである男性と知り合いました。彼とは同じ趣味ですから話も合いますし、何度か顔を合わせているうちに意気投合。のちに2人だけでデートすることになりました。それで当日、待ち合わせ場所に行ったのですが、灼熱の中、彼は長袖を着ていたのです。思い返せば、彼はオフ会の時も必ず長袖を着ていて、私が「暑くないの?」と聞いても「大丈夫」と答えるだけでした。

 その後、一緒にショッピングを楽しんだり、デート自体はとても楽しく過ごせました。そして夜になり居酒屋を出た後、DVDを見ることになり、そのまま相手の部屋へ。しかし部屋へ到着してしばらくした後、彼は暗い顔をしながら家族から虐待をされていた過去を語り始めたのです。そして今では、自分の体に価値が見出せなくなり傷つけなければ心が落ち着かない体質になってしまったと説明しました。

 そして私の前で上半身のロングTシャツを脱ぎ捨てたのですが、彼の体は、まるで山籠りから返ってきた格闘家のごとく全身が傷だらけだったのです。ナイフで切ったというより、縄で縛られた後のような太い赤みでしたね。彼によると、毎週、鎖や縄でグルグル巻きにされる都内のパブに通っているとのこと。それで彼は「こんな体の俺、愛せないよね?」と何度も聞いてくるんです。私は気を使って「大丈夫だよ」とその場では言い返していましたが、内心は怖く、早くその場から逃げ出したい気持ちでいっぱいでしたね。

 それで時計を見ると終電の時間が近づいていたため、「帰る」と言うと「また会ってくれるよね?」と、今度は足にしがみついてきました。強引に引き離して部屋を出ると、数分後、すぐに電話がありましたが無視。その後も、何度も電話がかかってきましたが一度も出ることなく連絡は返していません。

取材/構成・篠田エレナ

写真・muddy_lens

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