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大阪の親の常套句「吉本に連れて行く」本当に入った芸人がいた!

 ダウンタウンの松本人志が2月7日放送の『クレイジージャーニー』(TBS系)において、大阪のあるあるネタとして、言うことを聞かない子どもに「吉本に連れていくよ」と脅す話が披露された。

 学校で面白い人間が「吉本行ってお笑い芸人を目指せよ」と言われる話はよく聞くが、逆バージョンとして子どもに対する脅し文句となっているのは驚きだろう。ネット上でも「そんなの初めて聞いたわ」といった声がある一方で、「確かに昔は怖いイメージがあったな」といった声が聞こえる。

 「これは吉本興業の芸人修行が、暴力も辞さない半端なく厳しいことを受けてのものの例えでしょう。さらに、かつては舞台のギャラが100円(源泉徴収されて90円)といった徹底して搾取する会社でもありました。いわば俗世間から離れた場所に追いやるといった恐怖のイメージが喚起されるのでしょう。関東では『相撲部屋に入れる』、京都では『サル山に入れる』といったフレーズがあるようですから、そのバリエーションのひとつといえますね」(放送作家)

さらに、吉本興業に入りお笑い芸人になるのは最後の手段ともいえる。実際にそうした境遇の芸人も存在した。

 「ジミー大西ですね。もともと野球のスポーツ推薦で高校へ入りますが、サインが覚えられず試合に出してもらえなかったそうです。勉強の方も成績があまりに悪すぎたため、就職先が見つからず、担任教師のはからいで吉本興業に見習いとして入りました。その後は明石家さんまの運転手を務めますが、2週間で取れる合宿免許へ行ったものの、学科試験の漢字が読めず、卒業まで半年かかったエピソードはよく知られていますね」(前出・同)

 かつては怖い場所だった吉本興業も、現在は芸人養成所であるNSCには東京と大阪それぞれに600人以上が入学する場所となっている。それだけ時代が変わったのだろう。

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