同級3位のOA・ゴーキャットジムとのタイトルマッチに臨んだ四ヶ所。ここまでの道のりは決して楽なものではなかった。1カ月前から緊張と不安によるプレッシャーで眠れなくなり、夜中に泣き出すこともしばしば。試合の直前にも緊張のあまり涙がこみ上げてきたが、我慢した。
序盤から右ボディー、左フックを多用し、ペースを握ると、4Rにはワンツーがクリーンヒットし、ゴーキャットジムをぐらつかせる。その後も左右のラッシュやコンビネーションをうまく使い主導権を渡さない。最後は8R46秒、右フックで戦意を喪失させTKO勝ち。プレッシャーという“悪夢”からも一時開放され、喜んだ。
17日には30歳を迎える。最高の誕生日プレゼントを獲得した四ヶ所は「これでようやく安心して眠れる」。ベルトを枕元に置き、そうつぶやいたに違いない。
また、OPBFスーパーミドル級王者の清田祐三は、同級10位のヤント・シマモラを3R2分52秒TKOで下し、3度目の防衛に成功。次戦は世界挑戦を見据え、世界ランキング15以内のランカーと交渉に入る。「世界を狙うためにも日々精進していきたい」と更なる飛躍を誓っていた。
なお、11日の後楽園では、協栄ジム期待のホープ佐藤洋太が、佐藤純一郎に7回TKO勝ちし、日本フライ級タイトル挑戦権を手にした。