最終回は、黒澤武蔵(吉田鋼太郎)から唐突にパイロット引退を宣言され、春田(田中圭)は、自分でも驚くほどに激しく動揺するというストーリー。一方、社員寮を出て行った整備士・四宮(戸次重幸)は黒澤家に居候し、“愛の境地”を学ぶべく、魁黒澤塾に弟子入ったという。そんな中、黒澤は春田らを土手に呼び出し、『黒澤杯相撲大会』の開催を告げ――という展開となっていた。
18年に放送された『おっさんずラブ』(同)は、深夜帯ドラマながら社会現象となるほどの人気となり、映画化もされたものの、『in the sky』はストーリーの続編ではなく、パラレルワールド設定で、世界観が別物に。キャストも一新されたが――。
「そもそも、前作で人気を博した牧凌太演じる林遣都の出演がないことに多くの作品ファンが不満を露わにしていましたが、視聴者は次第に春田と接近するツンデレ男子・成瀬(千葉雄大)に夢中に。最終回では春田と成瀬が結ばれるものだと多くの視聴者が思っていましたが、蓋を開けてみると、春田は武蔵と結ばれ、成瀬は四宮と結ばれるという展開に。視聴者は成瀬推し、武蔵推しなど、ストーリーの中でそれぞれの“推し”を作って、誰が春田とくっつくのか楽しみに見ていましたが、これまで春田はパイロットとしての武蔵を尊敬はしても、恋愛的に惹かれている描写はなかったため、『前作と別のラストにしたかったんだろうけど、無理矢理すぎて納得できない』『意味が分からない…』といった困惑や批判の声が殺到。成瀬推しからは激怒が聞かれていますが、武蔵推しの視聴者からも『心変わりが急で雑すぎる』『せめてもう少し納得できる描写が欲しかった』『武蔵派だけどこんなに強引なくっつけ方は全然うれしくない』という声が聞かれていました」(ドラマライター)
制作側には「炎上商法だとしても失敗してる」「視聴者が驚くラストより納得するラストの方が盛り上がって話題にもなるのに」という厳しい声も聞かれているが、一方で演じた俳優たちには「まさか本人たちもこんなことになると思わなかっただろうね」「田中圭も千葉雄大も、お互いくっつくと思って親密な演技してたのに、それを公式にぶち壊されるとは…」「これ中の人(俳優)も納得しないまま演じてるだろ」「無茶苦茶な展開で演じてる俳優がかわいそう」と同情の声も集まっている。
前作終了時には、映画化や続編を望む声が多く見られたものの、今回は極端に少なく、視聴者の期待を裏切ったのは確かな様子。放送から二夜明けた現在もまだ、視聴者からは多くの怒りの声が聞かれていた。