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「さくらんぼ小学校」名称問題 渦中の市長迷言連発

 山形県東根市に来年4月新設予定の「さくらんぼ小学校」が、アダルト同人ゲームサークル「私立さくらんぼ小学校」と同名だったことが一騒動呼んだ。

 名前がかぶるくらい別にいいのでは? とも思うが、「さくらんぼ小学校」と検索した際、18禁のゲームを紹介する同人サークルのホームページが出てくることが問題にされたようだ。
 別にどちらに悪気があるわけでもないし、市は、同名のサイトがないかまでは気が回らなかったとは言え、同名の学校や商標がないかなどのチェックは済ませているということで、百歩譲って、想定外の出来事だったとも言える(もちろん今後同種の問題が起こればその限りではないが)。
 しかし、騒動にあたっての市長の発言には、ずっと前から新設の小学校とは無関係に存在していた同人サークルをあたかも悪者扱いするかのような、筋の通らないものがあった。その「迷言」を紹介してみよう。

■その1 アダルトの世界は悪?

 騒動が持ち上がった当初、市長は校名の変更はしないということで、次のように発言した。

 「校名を変えれば、かえってアダルトの世界を正当化することになる」
 ※「さくらんぼ小騒動で市長『ネット社会は怖い』〜YOMIURI ONLINE」より引用

 意味不明の発言である。小学校が善で、アダルトゲームは悪だということだろうか? 名称を変更すれば市側が屈することになり、悪を認めることになってしまうとでも?

■その2 私立さくらんぼ小学校は交通違反?

 その後、騒動が予想以上に広がり、驚いた市長は会見を開き、子どもへの影響の懸念を表明、ネットのチェックを怠っていたことも謝罪して、校名変更を発表した。ここまでは実に誠実な対応だと言える。
 しかし、市長は最後の最後でまたも、謝罪を台無しにしかねない発言をするのだ。

 「同名のアダルトサイトがあるとは夢にも思わなかった(中略)交通事故に例えるなら、(向こうから)ぶつかって来たような感じだ」
 ※「『さくらんぼ小学校』東根市が校名変更を決定? 河北新報社」より引用

 まるで「ぶつかってきたのはお前だろ!」というツッコミ待ちのようなボケ発言。いや、今までネットと無関係に暮らしてきて、突然こういうことになり面食らったというのが市長の本音だろうから、気持ちは分かるのだが、わざわざ謝っといてそれはないだろう。キレイに謝れない大人も、十分子どもに悪影響を与えると思うのだが…。

■小学生には良かったかも

 同人サークルも制作しているゲームの性質上、今回の騒動は迷惑だったようで、事を穏便に済ますため、サークル名の変更も視野に入れているという。とりあえず市の校名変更措置で騒ぎは収束すると思われるが、市側も同人サークル側も嫌な思いをする結果となってしまった。市側が偏見を持たずもう少し冷静に対応できていれば、もうちょっとマシな結果になっていたのではないかと思うと、少し残念でもある。

 しかし、仮にさくらんぼ小学校がそのままの校名で開校したとしたら、そこの卒業生は中学校で「チェリ小」出身扱いされることは必至で、てめえだってチェリーな同級生から「チェリー、チェリー」とからかわれることは目に見えていたので、小学生にとっては結果、良かったのではないかと、筆者は思わないでもない。(ikoishy)

【参照】非モテタイムズ
http://himo2.jp/

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