同店は、クルド人に関する社会問題をテーマにしたノンフィクション書籍をXで紹介した。この投稿に対して、埼玉県鶴ヶ島市議会議員の福島めぐみ氏が「書店としてさまざまな本を置くのは100歩譲って認めるとして、せめてヘイト本を宣伝しないでほしい」とXにポストするなど、批判が上がっている。
批判を受けてか、同店は「このたび当店SNSにて先日紹介した書籍について、差別的な表現を助長しかねない可能性があったことを真摯に受け止めております。ご不快な思いをされた皆さまには深くお詫び申し上げます。また、該当投稿は削除いたしました」(原文ママ)と投稿。「今後は発信の際に十分な確認を行い、再発防止に努めるとともに、読者の皆さまとの信頼関係を大切に情報発信してまいります」と述べた。
ネット上では「公平にすべての思想の本を売るべき」「個人のクレームをすべて聞いていると書店としての魅力がなくなる」「読んでからケチつけろ」「この本の記述のどこが『ヘイト』に当るのかなどの具体的指摘が見当たらない」など否定的な声が数多く上がった。一方で、「今後はヘイトやデマについてもっと敏感になっていただけたらと思います」という意見も一部見られた。
クルド人問題は多くの人が関心を寄せるテーマだ。何を根拠にヘイトと判断したのかを具体的に示さなければ、納得する人は少ないだろう。