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妻の暴力は夫婦喧嘩かSMか 鍋で夫を殴り殺した女の主張

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提供:週刊実話

 60代の夫を、手や鍋で殴り殺したとして傷害致死罪に問われた50代の妻の裁判員裁判が、3月9日から東京地裁で開かれていた。

 争点はズバリ、妻の暴力が「SMのプレイだったかどうか」だ。

 「事件は2017年11月13日に発覚しました。東京・品川区の住宅で、顔にアザがある状態で死亡している男性が見つかり、妻が逮捕されたんです。この時、妻は『手や鍋で殴った』と容疑を認めていた。夫婦喧嘩の末の暴力事件かと思いきや、裁判員裁判で妻が『SMプレイの一環だった』という驚きの主張を始めたのです」(全国紙記者)

 前面に英文字がプリントされた長袖トレーナーに、グレーのジャージを履いた妻は、髪を後ろで一つにまとめた、どこにでもいそうな普通の50代女性。不安そうな表情で傍聴席を見渡し、初公判が始まると罪状認否でこう主張した。

 「私は主人を叩いて…死なせてしまったことは間違いありませんが、それはSMプレイで主人に求められて叩いたことなので、私は罪になるとは思っていません」

 しかし、検察側は真逆の見方を示した。

 被告となった妻は、'15年2月から被害者の男性の住む家で同居を始め、同年3月に婚姻。夫の収入により生計を立てていたが、ケンカが絶えず、互いに暴行を繰り返していた。

 妻は夫の預貯金を浪費し、生活は徐々に困窮。自分が招いた結果であるにもかかわらず、妻はこれに不満を抱き、夫に対して一方的に罵声を浴びせ暴行した。

 '17年4月から9月にかけて妻は離婚を切望したが、夫が応じなかったため、離婚や別居が叶わないこと、暴行を受けているときの夫の言動に怒りを覚え、事件が起こったとしたのだ。

 対する弁護側は、
「SMプレイとは、殴られたり罵られたりということに強烈な性的興奮を覚えるものである。マゾヒストでなければ一方的に殴られる事情がない。妻には夫を死亡させる動機がない」

 とした上で、事件発覚の前の月には2人で熱海へ旅行に行くなど「夫婦関係は良好だった」と主張したが、判決では妻側の「SM行きすぎ」主張は認められず、懲役8年の判決が言い渡されたのだった――。

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