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キャバクラ小説家yanagiが語るネオン街ライフ〜キャバクラ今昔物語・その6〜キャバクラ超人列伝・その1

 過ごしやすい季節になってきましたね。
 どうもこんにちは、キャバクラ小説家のyanagiです。

 今回は…私の地元の伝説の遊び人「のむちゃん」について語ってみようかと思います。

 先に注意しておきますが、これから語ることはすべて「実話」です。決して真似しないでください。高い確率で「出入禁止(通称:出禁)」を喰らうことは間違いありません。

 のむちゃんは、私の中学時代の同級生で、卒業後も時々連絡を取り合っていた仲でした。彼がネオン街に出没しているということは、私が彼らにはじめてキャバクラに連れて行かれるまで、まったく知りませんでした。
 まず何よりも驚いたのは、のむちゃんの「飲みっぷり」です。確か45分1セットの店だったので、ひとりの女の子がのむちゃんの隣にいたのは15分程度だったと記憶していますが、その間に彼はハウスボトルの焼酎を3本ほど飲んでしまいました。女の子は喋る暇もなく水割りを作っていました。その子はあとから聞いたらお店のナンバーワンだったのですが、のむちゃんは、自分が気に入った子が隣にいないときには、歯牙もかけずに飲みまくっていました。

 ある夜のこと。私たちは割と大箱のキャバクラで飲んでいました。ふと気づくと、のむちゃんの姿がありません。トイレにでも行ったのかと思っていると、何故かチリンチリンという自転車のベルの音が…なんと、のむちゃんが店の入口わきに停めてあったボーイ用の自転車に乗って、店の中を走っていたのです。
 これには、私も同行していた他の友人も、目が点でした。普通だったら確実にその場で退店させられて、出禁でしょう。しかし、のむちゃんはその店の上得意のひとりだったので、軽い注意だけで済みました。

 良くも悪くも、最近は、のむちゃんのような「かぶきもの」を見なくなった気がしますね。(いや、その方がネオン街も平和でよいと思いますが…)

執筆者 yanagi
1978年生まれ 作家、フリーライター、心理カウンセラー、サプリメントアドバイザー。メールカウンセリングサイト「ysカウンセリングルーム」、ライタースタジオ「スタジオY」主催。元バーテンダーでもあり、キャバクラ・スナック等のネオン街の裏事情にも明るい。現在、電子書籍サイト「ヨミーバ」にて、yanagi名義で「ネオン街三部作」等、キャバクラを舞台にした小説を多数発表している。■ヨミーバhttp://www.yomiba.com/■ブログ「ysカウンセリングルームの小部屋http://ameblo.jp/yscounselingroom/■サイト「ysカウンセリングルーム」http://www.yscroom.com/

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