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全日本プロレス 船木に必勝ノルマ

 20年ぶりにプロレス復帰した船木誠勝が31日、都内の全日本プロレス事務所で会見を行い、継続参戦を表明した。次期シリーズ最終戦(26日、横浜文化体育館)でかつての盟友・鈴木みのると約15年ぶりの一騎打ちが決定。政権交代に向けて大きな戦力を獲得した武藤敬司から必勝ノルマを課された。

 30日の両国大会で武藤敬司と組み、新日本プロレスの蝶野正洋&みのると対戦した船木。20年ぶりに再デビューを果たし「1回だけで終わらせたくないという気持ちになりました。決定的だったのはトペで外に出ようと思った瞬間、足が引っかかって出れなかった。マットが離してくれなかったと思います。トップを目指してはい上がっていきたい」と継続参戦を表明。次期シリーズ(13日、東京・後楽園ホールで開幕)からフル参戦することになった。
 総合格闘技については「今は心の中の一部にしまっておきたいですね。両方は出来ないですから」と一時封印し、プロレスに専念する意向。本隊に新戦力が加わったことで、内田雅之取締役も「格好の獲物になると思います。諏訪魔、三冠に挑戦する小島ともいずれやる時がくるでしょう。全日本プロレスの活性化が起きるのではないでしょうか」と“船木効果”を期待している。

 早速、9・26横浜大会で、みのると1994年10月15日のパンクラス両国大会以来、3度目の一騎打ちも決定。だが、この試合は全日本からつきつけられた“査定マッチ”でもある。
 船木自身が「上げてもらえなくなったら終わりですからね」と語るように、契約期間は1年間しかない。それだけに結果が求められる。
 船木の任務は現在ベルトを独占しているGURENTAI倒幕。最終戦でアジア&世界タッグ王者でもあるみのるを倒せば、当然ながらベルト挑戦も視野に入ってくる。武藤社長からは「次のシリーズ全勝? そうだね。どんどん勝ってもらわないと。あとは、少し余裕が出てこないとね」と船木に“全勝ノルマ”を課された。
 「鈴木の顔はちゅうちょなく叩けますね。5年ぶりくらいに挑発されてすぐに手が出ますね」と早くも戦闘モードの船木。レスラー人生第2章のスタートで、いきなり大きな壁が立ちはだかることになった。

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