30日の両国大会で武藤敬司と組み、新日本プロレスの蝶野正洋&みのると対戦した船木。20年ぶりに再デビューを果たし「1回だけで終わらせたくないという気持ちになりました。決定的だったのはトペで外に出ようと思った瞬間、足が引っかかって出れなかった。マットが離してくれなかったと思います。トップを目指してはい上がっていきたい」と継続参戦を表明。次期シリーズ(13日、東京・後楽園ホールで開幕)からフル参戦することになった。
総合格闘技については「今は心の中の一部にしまっておきたいですね。両方は出来ないですから」と一時封印し、プロレスに専念する意向。本隊に新戦力が加わったことで、内田雅之取締役も「格好の獲物になると思います。諏訪魔、三冠に挑戦する小島ともいずれやる時がくるでしょう。全日本プロレスの活性化が起きるのではないでしょうか」と“船木効果”を期待している。
早速、9・26横浜大会で、みのると1994年10月15日のパンクラス両国大会以来、3度目の一騎打ちも決定。だが、この試合は全日本からつきつけられた“査定マッチ”でもある。
船木自身が「上げてもらえなくなったら終わりですからね」と語るように、契約期間は1年間しかない。それだけに結果が求められる。
船木の任務は現在ベルトを独占しているGURENTAI倒幕。最終戦でアジア&世界タッグ王者でもあるみのるを倒せば、当然ながらベルト挑戦も視野に入ってくる。武藤社長からは「次のシリーズ全勝? そうだね。どんどん勝ってもらわないと。あとは、少し余裕が出てこないとね」と船木に“全勝ノルマ”を課された。
「鈴木の顔はちゅうちょなく叩けますね。5年ぶりくらいに挑発されてすぐに手が出ますね」と早くも戦闘モードの船木。レスラー人生第2章のスタートで、いきなり大きな壁が立ちはだかることになった。