この店の売り物はなんと“段ボール肉まん”。食品偽装が続出するさなか、あの中国の段ボール肉まん騒動をパロディった商品をぶつけた。
風評被害を受けた肉まん業界を盛り上げる逆転の発想で「あえてマイナスイメージの名前を使って最高級の肉まんをつくったらどうか」と商品化に踏み切ったという。具に段ボールが入っているようなことはなく、小さな段ボールパッケージに肉まんを入れる。店員は中国軍服ふうコスプレのほか、レジ脇にはちぎった段ボール紙を詰め込んだプラスチックケースを置くなど演出に凝っており、ブラックユーモアがアキバ系住民のハートをとらえたようだ。
「男の塩味・官能系」と「女の醤油・癒し系」の2種類で1個420円。市販の2倍強の大きさで食べごたえがある。具には天然ハーブ配合飼料を与えた国産「ハーブ豚」を100%使用し、横浜中華街の職人に特注生産している。寒空の下で肉まんにかぶりつくと、肉汁のうまみが口いっぱいに広がった。
同店店長ポジションの金子大介隊長(39)は「土日は1日1500個超を記録するなど出足好調です。『段ボールが』じゃなくて『段ボールに』入っている肉まんですから安心して召し上がってください」とPR。店頭にはアキバで人気の麻生太郎自民党前幹事長からの花輪もあった。年中無休で営業時間は午前11時〜午後8時まで。