西武園7月15日が初日のS級戦7R。阿竹智史(徳島)がまくって後ろ狙いの宇賀神浩幸(栃木)が流れ込んで筋車券。3着に三住博昭(神奈川)がきて6260円。9Rは井上雄三が逃げて尾崎剛のちょい差し埼玉車券、3着が梅山英樹(群馬)の抜けで1万2540円。
ここは尾崎マークの埼京ライン藤井克信(東京)がいたから難しいところだが、西武園では若手の逃げ残りは十分あるから狙えないこともない。
驚きは10レースにやってきた。深沢伸介(静岡)が先行して南関ラインの8番車、真原健一(神奈川)の頭でインを入った内藤敦(岡山)の2着(8)(5)で2車単6万2340円。3連単は3着に池田智毅(和歌山)が入って74万4580円の超大穴。真原がなんで8番車なのかわからないが、混戦では内藤とか池田のように遠征の追い込みがいい脚で伸びてくることがある。
池田は関東では無名だがS1にいるというのは、それなりに実績があるということ。35歳でS級初勝利というがんばり屋。内藤も目立たない選手だが、このところ2、3着は増えている。
12レースは浅井康太(三重)が矢口啓一郎(群馬)を軽くいなして先行、浜口高彰(岐阜)が前残しのつもりが差せないというレース。これは筋車券の折り返しで16点買いのケースか。
33や直線の短い400で怖いのは、ハコ回りの格上追い込みが前を離して前残しにかかると追い込みそこなうことがあるから注意。とくに浅井のように、最近の若手ではやっている大ギア(3・64)を踏まない選手は4コーナーから踏み直しが効く。
いままで考え違いをしていたが、大ギアを踏みこなすのは、ダッシュが良くないと出来ないと解説の小池和博氏がいっていた。
小池氏の解説は明快で車券戦術で参考になる話が多い。さすがはダービーチャンピオンだ。コンビのアナウンサーも競輪を良く知っているから、放送を聞いていてとても楽しい。
最近では解説者も増え話術の巧い人と下手な人の差も出てきているが、元選手はたばこを吸わないし、肺活量があるから声もいい。予想は本命サイドになるが、欲をいえば説得力のある高配当を教えてもらうとありがたい。
井上茂徳氏の場合、基本的に予想はしないのだが、選手の体調情報については詳しくかたっているので、これも参考になる。
話はそれたが、先入観で車券を買うと獲れないのが、今の競輪と改めて感じる。特に浅井と浜口のレースは反省しきりである。