◎ダノンリバティ
自宅近くに同名のドイツ料理店があるが、エリカとはツツジ科エリカ属の植物の総称らしい。若い頃から見知っていた店なのだが、今年のエリカ賞の出馬想定が初めて意味を知る機会を与えてくれた。このようなケースに限らず、星や山の名など特別競走名が見識を広げてくれる機会は少なくない。
さて、伝統の出世レースであるエリカ賞。歴代の勝ち馬には、クロフネ、アドマイヤグルーヴ、キングカメハメハ、エイシンフラッシュ、ヴィルシーナなど錚々たる名馬が名を連ねる。勝ち馬以外でも、トーセンラーやラストインパクトなどが出走しており、2歳戦の中でも重要なレースのひとつとなっている。
比較的少頭数になる年が多く、前半はスローに流れて末脚比べになる傾向が強い。とはいえ、暮れの阪神最終週なので極端に速い上がりは必要なさそうなので、良い脚を長く使えるタイプの馬が狙いとなる。
◎はダノンリバティ。8月の新馬戦以来となるが、栗東帰厩後は坂路で好時計を連発。文句の無い仕上がりをみせている。デビュー戦では、後方待機から直線で目の覚めるような伸び。上がり3F33.3の末脚は迫力十分だった。
以下、京都2歳S好走のシュヴァルグランとフローレスダンサー、百日草特別2着のベルーフ、逃げれば展開利の見込めるヒルノマレットあたりか。
馬連 流し
(5)-(3)(7)(9)(12)
3連複 軸1頭流し
(5)-(3)(7)(9)(12)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。