マット界の朝青龍になる!
この日の夕刻、米国の名門ジムであるアメリカン・トップ・チーム(ATT)で練習するために緊急渡米。現地でボクシング元五輪メダリストらと2週間みっちり打撃強化することを明かし「ロシアンフックに磨きをかけてきます」と意気込みを語った。
来たるプロデビュー戦に向けて準備は着々。昨年末にUFCと独占交渉権を結んだばかりだが、13日には大手芸能事務所と業務委託契約し「(今後)契約は(事務所に)任せます」とし、リング外のバックアップ体制も整った。
4日の戦極年明け興行をはじめ、11日にはかねてから親交のあった朝青龍を応援するため初場所に駆けつけるなど、年始から精力的に活動している。中でも進退の懸かる場所で快進撃を続け、角界随一の人気を誇る朝青龍からはかなり影響を受けている。
石井は「兄貴」と慕う朝青龍が4連勝したことを耳にするや「いやぁ、刺激になりますよね」と切り出し「絶対優勝!」と激励エールを送った。
それどころか、角界の暴れん坊に心酔しているようで「横綱みたいになりたい。オレも記者に悪態をつきたい。『どけっ!』とか言ってみたい」とニヒルな笑みを浮かべた。
ヒール転向宣言は本気だ。早速、この日は朝青龍顔負けのヒール発言が飛び出した。国士舘大学4年の石井は現在、卒業が危ぶまれているが、そんな状況にもかかわらず「大学なんてどうでもいい。腐ったミカンと一緒にいたら、自分まで腐ってしまう」と毒舌を全開。さらには「クビにできるもんならやってほしい。そんな度胸はないと思うけどな」と、朝青龍ばりの悪態をついた。
柔道時代はベビーフェースで金メダリストまでのぼりつめた石井が、ここにきてまさかのヒールターンに踏み切ろうとしている。