ブームのウラ側では必ずと言っていいほど犯罪が横行するもの。エコブームのほか、脱メタボといった健康志向の高まりを受け、ここのところ自転車通勤族は爆発的に増えている。
最近、貯金をはたいて数十万円の通勤用高級自転車を購入した都内の会社員男性(26)は「自転車ショップでは、くれぐれも盗難防止を怠らないようにと何度も念を押されました。高額自転車はすぐ狙われるみたいですね。ごっついチェーンキーを2つ買わされたうえ、部屋に保管するようにって」と話す。
自転車事情に詳しいジャーナリストによると、「高級車であっても窃盗犯は専用工具を使ってものの十数秒でサドルなどを分解して持ち去ってしまう。自転車のそばを離れないことだ」という。
そうした中、盗品の高級自転車を自宅に保管したとして警視庁北沢署は16日までに、盗品等保管の疑いで東京都世田谷区松原、無職の山口友一朗容疑者(28)を逮捕。
北沢署は10日、山口容疑者の自宅を家宅捜索し、自転車8台とハンドルやタイヤなど60台分以上の部品約450点を押収。約90万円の高級自転車が含まれていたほか、車体番号が削られたフレームなども見つかった。
北沢署によると、山口容疑者は「(逮捕容疑の)自転車は盗んだが、そのほかはフリーマーケットで買った。自転車が好きだった。自転車店を開きたかった」と供述している。
自転車乗りはくれぐれもご注意を。