有働アナに限らず、元NHKアナウンサーが民放で活躍する例は多い。『めざましテレビ』(フジテレビ系)に出演していた大塚範一アナウンサー、『NEWS23』(TBS系)のメインキャスターを長らく務めた膳場貴子アナウンサーや、『ビビット』(TBS系)に特別MCとして出演する堀尾正明アナウンサーらがあげられる。元NHKアナはなぜ重宝されるのか。
「まず、NHKのアナウンサーは基本的な能力が高いといえるでしょう。アナウンスの訓練をしっかりと叩き込まれていますし、ニュース読みにも慣れています。NHKで鍛えられた人間は、そのまま民放局のニュース番組にスライドすれば即戦力として活躍できるのです。さらに、民放局のアナウンサーはバラエティ番組にも出演しているため、そのイメージが残りやすい。一方でNHKアナウンサーは、真面目なイメージがそのままニュース番組にマッチングします」(放送作家)
イメージの問題がそこにはあるといえるだろう。だが、有働アナの場合、NHKの肩書が逆に作用しそうだ、「やはり、NHKのアナウンサーはお堅いイメージをもたれやすい。そうした人物のかわいげのある意外な一面が開花するのが、民放局の魅力だといえるでしょう。とはいえ有働アナは、NHKの中でもバラエティ対応もできる異色のアナウンサーでした。今後のビジョンとしては、報道ジャーナリズム志向があるそうですから、これまでの元NHKアナの流れとは反対に、真面目な路線を歩むのではないでしょうか」(前出・同)
いずれにせよ、有働アナはこれまでにない新しい活躍を見せてくれそうだ。