SK-IIのアンバサダーを務めるブランシェットは「このような場所に招いていただき、たいへん光栄に感じております」とあいさつ。綾瀬に対して「(カンヌで会った時に)とても大きなエネルギーを感じました。まわりが騒いでいる中、謙虚だったのも印象的でした」と声をかけると、綾瀬もケイトとの第一印象に触れ、「カンヌではすごくパワフルでハッピーなオーラがありました。そこにいるだけでその場が明るくなった気がしました」と笑顔でコメント。
その後、今回のキャンペーンの「運命を、変えよう」というコンセプトについてトークセッションが行われたが、ブランシェットは2008年、ハリウッドで女優業の傍らシドニーの劇団経営に乗り出し、それが女優人生の転機となったことに触れ、当時周囲から反対されたことをしみじみ述懐。「実際にやれるのかということで悩みましたけど、自分の直感を信じて実行した結果、大きな自信をつけることができました」とにっこり。
女優として日々新しいことに挑戦しているといい「毎朝起きると恐怖心を感じます。毎日挑戦が待っています。それが生きることの一部だと考えています。変化は人が生きる上でどうしても対峙しなければならないこと。勇気を持って一つ一つの仕事をやっていこうと考えています」と述べると、綾瀬も「わたしも作品の撮影に入る前、毎回怖いです。でも、その日は必ず来るので自分を信じて一歩前に踏み出すことが大切。これからもそうしていくしかないのかなって。一歩踏み出せば自信になる。自分を大きく成長させてくれる」と同調。ブランシェットから「あたしもまったく綾瀬さんに同感です」と声をかけられていた。
(取材・文:名鹿祥史)