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野球 松坂大輔 西武逆戻り情報浮上

 「WBC最大の被害者」といわれているのがレッドソックスの松坂大輔だ。調整の失敗から開幕投手を外されるなどで出遅れて“出ると負け”の状態。ついにフランコナ監督は1試合を飛ばしDL(故障者リスト)入りを命じた。そこで流れたのが「西武へ復帰」の情報だ。背景に複雑な規制と必要以上のバッシングの影も…。

 松坂の今シーズンの成績は1勝5敗、防御率8.23。地元ボストンのファンの評価は厳しい。「1セントの価値しかない」。1セントコインはレストランで料理やサービスが悪いと、チップ代わりにテーブルに置く。最低という意味なのである。
 「松坂は日本で騒がれるほどの人気はない。昨年18勝を挙げたけれど内容が悪いので球団もマスコミもファンも勝ち星の半分くらいの評価だった。入団のときの大型契約が影響していると思う」(ボストン在住のジャーナリスト)
 松坂は日本円にして120億円(本人、西武で半分ずつ)でレッドソックス入りした。これでポスティング制度が批判を受けた。そんな経緯もあった松坂だが、今シーズンの成績は二流並み。WBCに照準を合わせた調整が失敗のもと。これはイチローもそうだし、日本代表の多くがWBC後遺症でおかしくなっている。

 松坂の場合、球団が厳命していた投球数制限や連投による調整を破った懲罰措置で開幕投手を外されるなど、球団首脳は不信を抱いているという。「4番のラミレスをトレードに出すくらいだから松坂などわけなく切る。シーズン中にカットもありうる」(大リーグ担当記者)
 それと期を合わせるように日本で「松坂の西武復帰」の情報が流れ始めた、実現性がなくはない。「交流戦でやっと調子を上げ出したが、西武は苦戦続きだ。このままペナントに戻っても連覇は難しい。そこで松坂をトレードで獲得しようというわけです。レッドソックスの足元を見れば10億円くらいで取れるでしょう。日本なら松坂はまだ一級品。本人も考えているフシがあります」(西武担当記者)
 大リーグは日本の投手を次々と獲得した。しかし、今年から大リーグに行ったブレーブスの川上(4勝6敗、防御率4.42)やオリオールズの上原(2勝4敗、防御率4.30)については、大リーグのマスコミは「完全にスカウトミス」と断定している。
 ヤンキースの松井をはじめとして低迷を続ける松坂と団体で帰国にならなければいいのだが…。

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