降雪が確認されたのは、ハワイ島の北にあるマウイ島のポリポリ州立公園周辺である。このあたりは標高が2000メートルと、それなりの高さがあるものの、年間平均気温が25度といわれるハワイでの降雪は驚きではあろう。
そこで気になるのは、日本の南国でも雪が降るのかといった点である。沖縄や小笠原での降雪は確認されているのだろうか。
沖縄では、本島の名護市と、離島の久米島で2016年に雪が降っている。ただ、実際に降ったのは雪と雨がまざったみぞれである。それでも定義上は雪となる。この時には奄美大島でもみぞれが降り、雪が観測されたのは実に115年ぶりであった。
2016年の前に沖縄で雪が降ったのは1977年以来、39年ぶりとなる。さらに、降雪は特定の観測地点でしか確認できないため、そのほかの場所でも雪が降った映像がネット上では見られる。
一方で、小笠原諸島はどうであるのか。伊豆諸島の南部の八丈島や青ヶ島では過去に降雪が確認されている。だが、さらに南に下った亜熱帯の小笠原諸島では公式な記録としては、雪は確認されていない。
雪というと居住人口上、大多数の日本人にとっては冬に何度かは目にするものであろう。だが、地域によっては「生まれてから一度も雪を見たことがない」といった人もいる。ハワイの人々も驚いたのではないだろうか。