報道をまとめると、清原被告の服装は紺色のスーツ、白いシャツに白い小さな水玉模様の入った紺色のネクタイ。伸びた髪はセットされ、ヒゲはそり、“シャブ抜き”したせいか、以前よりもふっくらした印象だったという。
狭心症のため、大阪から上京できなかった父親の手紙を弁護人が読み上げると、清原被告の目からは大粒の涙。弁護側の情状証人として出廷した野球評論家の佐々木主浩氏の証人尋問でも涙が止まらず。そこには周囲を威圧し続けた“番長”の面影はまったくなく、肩をすぼめ、うつむき、何度も泣いたという。
清原被告は覚せい剤を始めた時期を「引退してまもなく」とし、現役時代の使用は否定。使用した動機を「ストレスやプレッシャー、不安は全て野球で解決できたが、引退後は解決方法がなくなり、故障で足も動かなくなり、薬物に負けた」としたという。
清原被告は法廷で薬物との決別を誓ったが、検察側は論告で「遅くとも引退後の08年から覚せい剤を使用し、覚せい剤使用が生活の一部になっている」と指摘。公判は即日結審し再犯の可能性が高いとして懲役2年6月を求刑。判決は今月31日に言い渡される。
「おそらく、判決は懲役1年6月で、3〜4年程度の執行猶予が付くのでは。清原被告といえば、巨人に入団できなかった時や、日本シリーズで巨人に勝ちそうになった時などの涙が印象的だが、自然と“泣き芸”ができるようになっていたようだ。法廷でもしっかりそれが出たようだが、判決にはプラスになったのでは」(週刊誌記者)
果たして、すっぱり薬物との縁を絶ちきれるだろうか。