前走の長岡特別は2カ月ぶりの実戦となりましたが、4角8番手から抜群の手応えでグイグイ伸び、前を一気に捕らえました。今春のスランプで単勝は12番人気。まったくのノーマークの存在でしたが、初夏にひと息入れて立て直されたことが実を結んだ格好となりました。
この日の馬体は10キロ減の508キロ。それまで勝ち星はすべて500キロを切る体重で挙げていたことを考えると、体が絞れてきたことも好走の要因といえるでしょう。
ダートや中距離にも実績はありますが、もともとが行きたがる気性。前が引っ張ってくれる芝1200メートルが現状では最も競馬がしやすい条件といえます。予想される馬場の悪化も、どちらかといえばスピードよりも馬力型に近いタイプ。タフな競馬に強いジェイドロバリーの産駒ですし、かえって好都合です。
最終追い切りでは上がり重点ながら、素軽い動きを披露。終いもしっかり伸び、使われた効果を十分に感じさせる内容でした。鞍上は前走、テン乗りにして波乱を演出した大庭騎手。目下の充実ぶりをもってすれば、昇級戦のここも一気に突き抜けてくれるはずです。