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ソフトバンク・周東佑京 2020年克服すべき課題、そして飛躍の一年に

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 今月3日、福岡ソフトバンクホークスの周東佑京が契約更改交渉を行い、1400万円増となる年棒2000万円(推定)でサインをした。
 入団2年目の今季、主に代走での出場でチームトップの25盗塁、成功率も8割を越えるなど、日本一に貢献する活躍をみせた。さらに、シーズン後には日本代表にも選出され、プレミア12にも出場、ここでも、立て続けに盗塁を決めた豪州戦など、得点源としてその存在感を発揮し続けた。克服すべき課題も含め、来季のさらなる活躍が期待されている。

 ソフトバンクの一員として今季最後の出場は日本シリーズ第4戦。最終回の攻撃の際、追加点を狙うべく、代走に起用された。試合を決定付ける5点目のホームを周東が踏めば、日本一がより確実なものとなるはずだった。だが、二塁へのスタートを躊躇し、一塁帰塁に間に合わず牽制死となり、自軍のチャンスを潰す形となった。チームは勝利したものの、流れを失いかねない痛恨のミスとなった。球界屈指の走力や高い盗塁成功率は見事とは言え、シリーズなど極めて重要な場面での失敗をなくすことは、「足で活きる」選手にとって宿命と言えるだろう。

 さらに、もう一つの課題となるのがバッティングだ。今季はオープン戦から打率は1割台だったものの、その走力が買われての一軍入り、シーズン中も打率.196と2割台に届かずにシーズンを終えた。右ピッチャーに対しても.195(左は.200)と低打率であり、現状では打線の戦力にはなり得ていない。自身も「内野手として勝負したい」と課題である打撃を向上させることで、レギュラーとしての出場を目指している。

 そして、プレミア12終了後から語られているのが、来年の五輪メンバー入りの可能性だ。登録人数が4人少ない24人となる東京五輪では、言うまでもなく、複数ポジションをこなせる選手の出場が有力視されている。その中で、代走での出場により決定的な仕事ができる周東の存在も、最終メンバー決定まで選考の対象となり続けるだろう。走力だけでなく、内外野を守ることができることに関しては条件を満たしていて、今回のプレミア12では4盗塁で大会の盗塁王となったこともあり、各国代表チームにはその存在は脅威として印象付けられたはずだ。周東というプレーヤーが築き上げた「スペシャリスト枠」での五輪出場は多くのファンからも期待されている。新たなスピードスターとして飛躍を遂げる2020年にしなければならない。

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