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「渋谷てづくり市」開催、ハンドメイド作品サイトもオープン

 ハンドメイド作品を作り手自らが販売する「青空個展」『渋谷てづくり市・in・代々木八幡』が3日、東京都渋谷区の代々木八幡宮で開催された。主催は同実行委員会。

 「青空個展」は2009年に手づくり商品のみを販売する市場として始まった。現在、代々木八幡宮と世田谷観音(東京都世田谷区)で定期開催されている。同実行委員会の高村有美(たかむらともみ・32)さんは、「青空個展」は「人と人との距離が近く、コミュニケーションの場所」と語る。また、来場者が「気軽に、ふらりとお越しいただける場所」を目指しているという。当日は、100を越えるブースが建ち並び、近隣の住民はじめ見物客やファンらで賑わいを見せた。

 「消しゴムはんこ」を出展した酒井志穂さん(32)は、2年前に、妹が年賀状用に買ってきた「消しゴムはんこ」のキットを見て、自身もやりたくなった。現在では、専用の資材や用具をそろえ、顧客がデザインしたイラストや店舗のロゴマークなどのオーダーメイド作品も製作している。酒井さんは、ネットオークションを利用して販売を始めたが、メールだけのやりとりだと「顧客にも自分にも不安が生まれます」と話す。「こういった場所だと顔を見て話せるので安心」

 和紙にペンとアクリルガッシュという絵の具で彩色したイラスト画を出展した四宮愛(しのみやあい・27)さんは、「立ち止まってくれる人には何か共通したものがあります」と語る。そこから会話が始まり、つながりが生まれるという。「みなさんあたたかい言葉をかけてくださります。てづくり市に参加して嫌な思いをしたことがありません」

 都内の西川美穂さんは、キャンドルと、フエルトでつくったアクセサリーを出展した。「最近は、出展される作品のクオリティーが高く、みなさん『作家』というレベル。自分でも見て回って気に入った作品を購入しますが、出展者どうしの交流も生まれます」と話す。キャンドルについては「かわいい、もったいない」という声を聞くが、「できれば、使っていただきたい」と笑う。

 杉並区に住む一般来場者の藤原弘司さん(35・会社員)は、書籍など一部のものを除くと、「目で見て手で触れることができないものを買うのは怖い」と話す。また、「現在は、人々の価値観が多様化し、興味が細分化しているので、みんなが一つの映画を見て、同じ本を読んで、同じものを買うという時代ではないのではないか」と、てづくり市の感想を語った。

 「青空個展」の次回開催は、4月10日の「てづくり市・in・吉祥寺パルコ」(東京都武蔵野市)。また、4月1日から、てづくり作品専門の展示スペース&ショッピングモール「cotte(コッテ)」(http://cotte-shop.jp/)をインターネット上にオープンしている。応援メッセージを込めた「東北関東大震災『応援作品』」の募集も行っている。(竹内みちまろ)

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