後方一気のパターンから一転、前走・中山記念では誰もが驚く先行抜け出しで4つ目の重賞をもぎ取った同馬。この日は好位のインをロスなく進むと、直線では前が開いた馬場の三分どころをすかさず突き、後続の追撃を退けた。
「年齢を重ねてレースがうまくなった。重いと聞いていたのですが、反応は良かったですよ。これで先が楽しみ」と横山典騎手騎手は、春の大目標・安田記念(GI 東京芝1600m 6月8日)に向けて好感触。一方、音無師は「まだ太いし、レース後の息の入りも悪い」と“トライアル仕様”であったことを明かした上で「それだけ(次は)上積みがあるということ」と、しかと春のマイル王の座を視界に捕らえた様子だった。