メンバーは、シベリア文太、ケン(水玉れっぷう隊)、川谷修士(2丁拳銃)、宮地謙典(ニブンノゴ!)、山本吉貴、金成公信(ギンナナ)、山西章博(夫婦のじかん)、国崎恵美。寛平が座長を務める新喜劇に出演している面々がほとんどだ。気心が知れている若手たちと寛平はどのように絡んでいくのか? 今から楽しみなコントライブである。
今回は寛平にインタビューを敢行した。ライブのこと、メンバーのことを聞いた。ぜひ、注目してご覧いただきたい。
ーーどういった経緯でこのライブが開催されることになったのでしょうか?
月1回、ルミネでずっとコント(新喜劇)をやっていたんですけど、メンバーだったシソンヌ長谷川(忍)に仕事があって、代わりに宮地が来てくれた時があったんですよ。その時に「宮地は台本を書ける」って聞いたんで「じゃあ“ウナギの養殖”がテーマの本を書けや」と言うたんです。
ーーえ?(笑)
ダムとかいっぱい作られて、ウナギが全然川にいなくなったでしょ? そういうのに悩まされる村長と村民との戦い(笑)。でもアイツ「ウナギー?」言うて半年ほど悩んだみたいで……(笑)。無理そうやったから「ほんなら分かった」と。「7人のツッコミの本書いてくれ」ってお願いしました。
ーー器用そうなメンバーがそろいましたね。
宮地は独特な感性を持っているし、ゆくゆくは新喜劇の台本も書けるようになったらええなとは思っていますね。ケンちゃんはツッコミではないけど、他のメンバーが出られない時に助っ人で出てもらったし、芸達者やから入れました。あと、修士も達者やん。山西も面白いし、ツッコミらしいええ声してる。
ーー最高なメンバーじゃないですか。
何してもツッこんでくれるからラク。たとえば、俺がセリフを忘れたとしても対応してくれるのよ。やっぱり、ボケの人間は突然のことに対応できないんです。俺は忘れたら“忘れた顔”をするし、人のせいにもするけど、このメンバーは全部対応してくれる。
ーー安心してボケられると。
俺が好き勝手にやったらケンちゃんが乗っかって……って、みんながどんどんボケ倒すんやけど、(ツッコミ役の)山本がいてくれるから全部元の道に戻してくれるし、ラクよ。
ーー文太さんはどうですか?
「何を喋っているか分からん(キャラクター)」だけではアカンと。それでは白々しくなるから「弁護士とかの役にしよう。絶対喋られへんから」って(決めた)。それでアイツに難しいセリフの本を渡したら、見事に喋られなくて余計にウケてたわ(笑)。
ーー国崎さんは紅一点ですね。
見た目がイジられる側でしょ? この間もケンちゃんが国崎の顔をイジって、彼女が言い返してきた時
に、俺がかぶせて「お前“摩周湖のカッパ”みたいやな」って言うたらめちゃめちゃウケたもん(笑)。それだけ客も「ブッサイクやなぁ」と思ってたんやろね。
ーー金成さんはボケとツッコミ、両方できるイメージがあります。
めっちゃ達者。基本ツッコミやけど「ボケていいよ」って感じにしている。全体をよく見ていると思うわ。よう考えるんやけど、野球をやっている人はボケが多いし、サッカーはツッコミが多いイメージがあんねん。俺とか文太は野球で、(明石家)さんまちゃんやナインティナインの矢部(浩之)はサッカー。お笑いの中で「あそこツッコまな」とかはサッカーも同じ。「ここでパス出さな、ここでシュート打たな」って瞬時に判断せなアカンでしょ?
ーー確かに!
さんまちゃんにしても、引き出しの数がスゴい。「ここ開けたら何が入っている」とか分かってる。俺とか文太は引き出し開けても何もないから「フェー」でごまかすもん。
ーー(笑)。これから本公演まで1カ月を切りました。準備は進んでいるんですか?
本は1回読んだら大丈夫!
ーー新喜劇はそういうスタイルですもんね。前日に稽古するというか。
舞台で(初めて)動いて出す感じですわ。不思議なもんで頭で決めて「ここでコレ言おう」とか考えるとスベりますね。
ーー鍛錬しているからこそ生の笑いが生まれるものなのですね。
「一生懸命やってたら何かくれるやろ」「“笑いの神様”がいてくれるやろ」と思いながらやってますからね。
ーー運任せというか……。出ない時はあるのですか?
ほとんど出るね。全部降りてくる。
ーースゴい!
ルミネには“笑いの神様”が住んでんねん。あの劇場ができたばかりの時に、当時、東京ではほとんど知名度のなかった友近と2人でコントやったんやけど、めちゃめちゃスベった(笑)。友近は客が引こうが何しようが堂々とやっていたけど、俺は冷や汗ブワーって……(出た)。だからその時は、まだ神様が住んでなかったんやろな。NGK(なんばグランド花月)もそうやけど、人を笑わせて幸せな気持ちにし続けていったら“笑いの神様”は住み着いてくれんねん。
(インタビューおわり)
今回は普段繰り広げている新喜劇と新コントを披露する予定だという寛平。ボケがコロコロと変わるため、初めて来る人はもちろんのこと、今まで寛平座長の新喜劇に足を運んだことがある人でも十二分に楽しめるとのこと。あなたも“笑いの神様”が降臨する瞬間を見届けよう!
〈概要〉
コントLIVE「寛平がまとわりつく8人」
【日時】 2018年9月23日(日) 開場19:00/開演19:30/終演21:30
【料金】 前売¥3,000/当日¥3,500