去年の12月の『ドラゴンボール改』1/8孫悟空の発売でスタートした同シリーズは、キャラクターの表情はもとより筋肉の質感、服のシワまで再現されおり、さらに塗装済み。完成すると素組でも可動式フィギュアと見間違うほどの出来の良さでモデラー達を驚愕させた。先月の静岡ホビーショーでは仮面ライダーW サイクロンジョーカーや、『ワンピース』モンキー・D・ルフィのキット化が正式に発表されるなど、活発な動きをみせ始めている。
「バンダイのホビー事業部はこの企画に結構期待をかけてるみたいだね」と語るのはホビー業界誌の編集者。「現在の成型技術なら採算のメドさえ立てば、殆どのキャラクターのキット化が可能と自信たっぷりの発言も耳にしたし。特に仮面ライダーシリーズは可動フィギュアでの人気で今まで以上に子供以外の消費が期待されているので、夏に発売するサイクロンジョーカーの売上げ次第では他のライダーのキット化も視野にいれているようだよ」とのこと。
ここ数年、アニメや特撮作品キャラクター立体化の技術革新は目覚しいものがある。ひと昔前までは大衆向けでは塩ビ人形、より完成度を求めたい人にはガレージキットくらいしか選択肢が無かった。しかし、最近では完成品の彩色済完成フィギュアのみならず、可動式完成品フィギュアまで登場している。さらにプラモデルの登場で、今後のキャラクターモノ商品全般にっとてかなり意味のあるものだろう。プラモデルなら、フィギュアでは不可能だった必殺技演出などの細かい改造が比較的簡単に出来るはずだからだ。しかもキット自体の出来は文句なしとあっては、ひょっとすると今後の版権キャラクターの主流になる日もくるかもしれない。今後、何処まで進化するか期待したいところだ。
それはそうとバンダイさん。プリキュアシリーズやセーラームーンのMGフィギュアライズ化はあるんでしょうか? ライダーやドラゴンボールだけではなくそっちもぜひお願いします。(斎藤雅道)