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ケイリン徒然草 競技から本職一本に打ち込める今後の伏見に注目

 S級S班は18人。はたしてその地位にふさわしい働きをしているだろうか。静岡日本選手権、高松宮記念杯とGI連覇した渡辺晴智(静岡)は現在ランキング1位。獲得賞金も1億を超えている。2位は寛仁親王牌を制した山崎芳仁(福島)。競輪祭、ふるダビ函館、熊本全日本選抜を制した昨年に比べると成績は下がっている。それでも川崎、平塚GIIIと大どころで優勝している。

 3位が小嶋敬二(石川)で西日本王座戦を勝っているが、このところの動きは今ひとつ。準決Cから勝ち上がって優勝した高松GIIIで立ち直ったかに見えたが福井ふるダビでは惨敗した。まあ獲得賞金6254万は安全圏だが…。
 手島慶介はふるダビ弥彦優勝、GIIIは獲ってないが、高松宮記念杯、寛仁親王牌と優参してしっかり賞金を稼ぎ、4位に入っている。
 井上昌己(長崎)は競輪祭優勝と別府GIIIの優勝でランクを上げている。昨年は惜しくもSSの赤パン組には入れなかったが、落車欠場も多かったのに、この獲得賞金は立派だ。
 以下7位が平原康多(埼玉)8位合志正臣(熊本)9位新田康仁(静岡)10位岡部芳幸(福島)11位飯嶋則之(栃木)12位山口幸二(岐阜)で山口はS2でのランク入りだ。競輪祭、日本選手権優参、さらにはGIIIでも優勝はないが、2着が多くしっかり走っている。13位の神山雄一郎(栃木)より上というのは立派だ。
 14位が浜口高彰(岐阜)15位渡部哲男(愛媛)16位武田豊樹(茨城)17位山田裕仁(岐阜)18位紫原政文(福岡)とつづいている。
 最終的にS級S班が決まるのは、12月の西武園全日本選抜だし、同時にグランプリ出場者も決まる。北京五輪で史上初のケイリン種目銅メダルの永井清史(岐阜)は選考基準をクリアしている。シドニー五輪の1000mTTで銅メダルの十文字貴信(茨城)以来8年ぶりにオリンピック自転車競技のメダリストが出場するわけだ。
 なお、世界選、北京五輪と自転車競技に集中した伏見俊昭(福島)は8月末では48位で獲得賞金2277万円だが、一宮オールスター、久留米共同通信社杯は山崎芳仁、取手GIIIには新田祐大と目標がいる。
 オールスターの優勝賞金は4000万円。2着でも2500万円はあるから、昨年の例からみれば、タイトルを獲らなくても獲得賞金が5500万円を超えればS級S班にランキングされることは間違いないはずだ。
 自転車競技から本職のケイリン一本に打ち込める環境が戻ってきただけに、北日本の番手は必ず獲れる伏見が追い込み戦法に変身、ファンの期待に添うことは確実だろう。

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