ミュージシャンのGACKTのプロモーションビデオにも衣装協力を行っている同店。「軍服を着るとキリッとしますから。特に旧ドイツ軍のものは格別です」と力説するのは代表を務める松下政稔氏だ。
同店の魅力はなんといってもリーズナブルなところ。松下氏は「昔は旧ドイツ軍デザインのジャケットを買おうとすれば8万円程度しました。マニアのあいだでは“ナチスの趣味”を持てるのは医者か弁護士ぐらいとも言われていましたが、うちでは1万円台から購入可能です」と話す。
一番人気はナチス親衛隊「SS」の黒服32型(1万7800円、税込み=以下同)。しかし松下氏は、「オススメはやはりヒットラー総統の勤務服(2万2800円)です。ヒットラーの本格的な服はうちだけではないでしょうか。やはり旧ドイツ軍にはヒットラーがいないとね」と何度もうなずく。残念ながら売れ行きは芳しくない。
サイズは女性でも着られるようにXXSからXLまで6サイズを用意。気になる客層は、中学生から還暦を過ぎた年配客まで幅広いという。イギリス、ドイツ、スイス、スペインなど海外からも注文が入る。
軍服の種類は30種類以上。ブーツ、帽子、ベルト、勲章などあらゆる旧ドイツ軍グッズが購入できる。初心者は「私を旧ドイツ軍の少尉にしてください」と言ってくれればプロデュースしてくれるそうだ。
せっかく軍服に身を固め、さまざまな装備品を購入しても、自宅で個人的に楽しむ以外に方法がないのでは?
「着るチャンスも提供できるように、年に数回はホテルなどを貸し切ってイベントを行います。内容は食事や余興などです」(松下氏)。購入後のアフターケアまでばっちりだが、一方で「必ず赤字になっちゃうんですよ」と悩みもこっそり教えてくれた。
気になるのは、ナチスに対して嫌悪感を持つ人も少なくないはず。最後に松下氏は「誤解を与えやすいアイテムなので身に着ける場所や言動はしっかり考えてもらいたです。歴史や思想を理解した上で、主義主張は語らず、“大人のホビー”として楽しんでほしいですね」と締めくくった。
草食系男子諸君!! たまには気張って旧ドイツ軍の軍服をまとい、ゲルマン魂で女性にアタックしてみてはどうだろうか。
※同店は通信販売や展示会でのイベント販売を中心に行っている。