88年から97年にかけて連載された、西森博之の同名人気漫画を実写化した本作。当時の不良の世界をギャグテイストで描いた作品で、実写化にあたり、世界観もメインキャラのビジュアルも実写化で引き継ぐことが明らかに。放送前、ドラマファンからは「今の現実と乖離しすぎて無理がある」「不良文化は現代にはウケない」といった指摘もあった。
しかしフタを開けてみると、本作の全話平均視聴率は9.9%と惜しくも2ケタには届かなかったものの、日本テレビ系の日曜10時ドラマ枠では、2015年7月期に放送された『デスノート』に次ぐ第2位という結果になった。
「今回演出を務めたのはギャグ映画・ドラマに定評がある福田雄一氏。福田作品では常連の小栗旬や山田孝之らが出演するということもあり、ファンからは『楽しみ』という声が多く上がっていました。途中、『ギャグが強すぎる』『無理に笑わせようとしてる感じが受け付けない』という声もありましたが、時間帯を考えても大成功を収めた要因のひとつが、日曜夜の憂鬱さを忘れさせてくれるほどのギャグ演出だったことは間違いないでしょう」(ドラマライター)
また、作品を無理に現代風にアレンジしなかったことも評価されているという。
「殴り合いのある不良ドラマは『暴力的すぎる』『見たくない』という批判を生むものですが、今回に限っては舞台が80〜90年代で現状と全く違うため、ある種ファンタジーとして受け入れられた面も多かったようです。視聴者からも『昔の不良って全然知らなかったけど面白かった』といった声もあったように、現代とは違うからこそ面白いと感じる視聴者も多かったのではないでしょうか」(同)
続編やドラマ化も期待されている本作。早くも「今日俺ロス」の声も聞かれているが、作品ファンの願望は叶うのだろうか――。