「いっぷく!」はTOKIO・国分太一をMCに起用し、同局人気ナンバー1の枡田絵理奈アナがアシスタントを務める形で、昨年3月31日に放送開始した。
しかし、視聴率は低空飛行が続き、同4月23日には1.3%(関東地区)という目を疑うような低視聴率を記録。その後も数字が上向くことはなく、わずか1年で打ち切りが決まった。
本来なら、不振の責任を取り、MCは降板となるのが当然だが、新番組「白熱ライブ ビビット」で、国分がナゾの続投となった。パートナーには女優の真矢ミキ(真矢みき改め)が起用されることが決まった。2代目アシスタントだった吉田明世アナも、進行役として続投する。
この件に関し、芸能ライターのA氏は「この時間はNHKで『あさイチ』が放送されており、ジャニーズの井ノ原快彦(V6)がMCを務めている関係で、当初ジャニーズ側は難色を示したと言われています。しかし、TBS側が三顧の礼を尽くしてオファーした結果、国分の『いっぷく!』司会が決まったのです。そんな背景があるだけに、TBSとしても、1年で国分を切れない事情があるようです」と語る。
「いっぷく!」は前番組「はなまるマーケット」の流れを汲み、生活情報番組だったが、新番組「白熱ライブ ビビット」は新感覚ワイドショーとして、芸能ニュースや時事問題などを扱うという。曜日レギュラーはヒロミ、千原ジュニア、大久保佳代子。芸能人が司会、レギュラーを務めるワイドショーで、芸能ニュースや時事問題をどう斬るのか、どうしても、疑問符がついてしまう。
国分で数字が獲れないのが分かっていながら、ジャニーズ事務所との関係から、切れなかった現実。新番組なのに開始前から不安だらけの「白熱ライブ ビビット」。番組が刷新されても、TBSの憂うつは続きそうだ。
(坂本太郎)