石橋はかつて自身が『とんねるずのみなさんのおかげでした』(同)で得意としていた、フジテレビの名物プロデューサー・石田弘氏のコスプレキャラ「ダーイシ」に扮し、若手芸人の楽屋で熱湯をこぼす、若手いじりを行うなど大暴れをし、平成最後の『ENGEIグランドスラム』を大きく盛り上げた。
石橋の「ダーイシ」は2018年3月の『みなおか』最終回以来であり、とんねるずのオールドファンはダーイシの久々の登場に驚きの声を上げたが、その一方、ダーイシの放った「一言ネタ」に対し、一時ネットが大荒れになってしまったという。
ダーイシは登場するな否や、「松村がよぉ今いろいろ会見で大変でなぁ!」と発言し、思わず周りが制止するというやり取りがあったのだが、この「松村」とは先日、NGT48の山口真帆暴行事件で会見を行った、株式会社AKSの取締役・運営責任者の松村匠氏のことである。
松村氏はAKSに入社する2011年まではフジテレビに在籍しており、『とんねるずのみなさんのおかげでした』では、ディレクターおよびアシスタントプロデューサーを務め、一時は『野猿』のメンバー候補になるなど、とんねるずおよび石田氏とは下積み時代から付き合いのある人物なのだ。
そのような経緯もあり、石橋お得意の「内輪ネタ」のひとつとして、今回の「松村会見ネタ」が披露されたのだと思われるが、現在芸能界の誰もが触れたくないであろうNGT暴行事件をあえてネタにした石橋のアドリブには、「生放送を利用した意図的な放送事故」、「この危険ネタができるのは石橋さんしかいない」といった称賛の声が相次ぐ一方、NGTのファンからは、「ファンの気持ちを考えていない」「いくらよく知っている人とは言っても問題が解決してない以上、笑い事にするのはよくない」と賛否両輪となってしまったようだ。
『みなおか』の終了以降、良くも悪くもその「バブル芸」が若者から非難されがちな石橋。爆笑問題の太田光の転倒事件も含めて、今年の『ENGEIグランドスラム』はまさに大荒れだったようだ。