今回のDVDは四国の高知県で撮影してきたそう。日本の古里の風景が存分に堪能できそうだ。
「私は四国初進出で〜す(笑)。高知の雰囲気のある旅館で日本情緒タップリにロケしてきました。途中で雨に降られましたけど、逆に情緒が増して良かったです」
特にセリフはないのだが、内容はストーリー仕立てになっている。
「離ればなれになった幼なじみの2人が再び故郷で出会い、一緒に暮らし、そしてまた別れる…そんな話です」
四万十川ロケでは、もちろん水の中に入っての撮影にも挑戦した。
「8月の終わりごろ撮影したんですけど、もう水が冷たくて冷たくて。でも、水が透き通っていて、お魚が見えるんですよ。“おー、最後の清流だー、学校の教科書に書いてあるとおりだーっ!”って感動しました。それに魚が人なつっこくて、私に近寄って来るんです。ついでに足の角質まで食べてもらっちゃいました」
オススメの見どころは、すたれてボロボロになった廃工場でのシーンとか。
「水着で撮影したんですが、場所が工場なんだって思ってしまうと、その状況がなんか恥ずかしくなっちゃって。表情に出てるので、ぜひお見逃しなく(笑)」
また、川辺のシーンでは、つきものの虫にも悪戦苦闘したそうだ。
「去年のウルトラマンメビウスからずっと、ロケ地が草むらとかキャンプ場とか山の中とか、虫のいるとこばっかりだなぁ…。しかし、最近よく虫に刺されるなぁ…と(笑)」
ホームから海を臨む駅での撮影も印象深かったという。列車が1時間に1本しか来ないところで、さびれてはいるが雰囲気のある駅だそうだ。
「そこで最初に撮ったのが、列車を見送るシーン。列車のドアが開く位置の前に立って、それを遠くからカメラで捉えるという演出でした。でも、立ってたら地元の方が“ここドア開かないよ”って教えてくれて、ドアの開く位置までダッシュ(笑)。いやぁ、ゲリラ撮影にとって、人情味あふれる地元の方の協力は大きいですね」
昨年出演したウルトラシリーズ生誕40周年記念映画「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」では、諸先輩たちとも共演。思いもよらないことだったので、夢のようでうれしかったという。
「皆さんから申し訳ないぐらいかわいがってもらい、楽しくお仕事できました。ハヤタ隊員役の黒部進さんは、今も昔と変わらずダンディでカッコイイですね。素敵に年をとってるなって感じです。モロボシダン役の森次晃嗣さんはエンターテイナー。歌に合わせて急に踊り出したりするんですよ。あと、鵠沼にある森次さんのレストランにも行きました。自慢のハヤシライス、おいしかったです。毒蝮三太夫さんからは“次から友だちだって言っていいぞ”って許可をいただいちゃいました。フジ隊員役の桜井浩子さんは明るくて気さくな方でした。アンヌ隊員役のひし美ゆり子さんは天真らん漫で、今でもおきれいなのにはビックリです」
デビューのきっかけはスカウト。だが、時期が大学3年生のときと、少々遅めだった。
「デザート屋さんでバイトしていたらお客さんに芸能関係者がいて、どうですか、と。3カ月ほど熟考しました。教員免許を取って先生になるつもりでしたから、芸能活動が実際にできるか分からなかったんです。身近に芸能人がいたら参考にできたかも知れません。でも、このとき本当にやりたいことは何かを考え、一念発起して、人生かけてみました(笑)」
今後はグラビアをできるうちにやり尽くし、いずれは女優にシフトしていきたいと語る。
「その点、ウルトラマンは参考になりました。共演者の田中実さんをはじめ諸先輩からアドバイスをもらったり。今後はサバサバした女とか悪い女の役に挑戦してみたいですね」
最後に一言どうぞ。
「11月10日(土)午後6時から、ソフマップ・アミューズメント館8Fイベントスペースでイベントを開催します。私の中では、皆さんに直接お会いするのは久しぶりって感じです。たくさんおしゃべりできたらいいな。あ、でも、メガネっ娘キャラはウルトラマン限定です。誤解なきように、ね」
<プロフィール>
ひらた みさと 1982年2月27日生まれ、群馬県出身。魚座、A型。T158 B86 W59 H86。日本女子大学文学部卒。趣味は庭園巡り、野球観戦、ピアノ。特技はバスケット、指の逆関節曲げ、テニス。2000年に映画「ピンチランナー」、フジテレビ「マッハブイロク」などでデビュー。06年にTBS「ウルトラマンメビウス」のアマガイコノミ隊員役でブレイク。また、同年2月にTBS「夢の扉〜NEXT DOOR〜」でドリームナビゲーターを務めるなど、幅広い舞台でマルチな才能を発揮している。