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SMAP 御用マスコミに “わがまま解散”のストーリーを構築されてしまったキムタク以外の4人

 14日未明に12月31日での解散が発表され、国内のみならず海外にも衝撃が走っているSMAP。スポーツ紙やテレビ番組では、リオ五輪のニュースを差し置いて、トップニュースとして、この解散を報じた。ただ、ここでも今まで通り、御用マスコミの不可解なストーリーの情報操作が行われている。

 まず、御用マスコミのストーリーを整理しよう。所属事務所社長が、歌番組出演や25周年コンサート開催などを懇願するも、メンバーは嫌がり、そんなトップの意向に沿わないキムタク以外の4名を“わがまま”と切り捨てている。キムタクや所属事務所は、グループの存続を希望しているものの、結局は草なぎ剛、稲垣吾郎、香取慎吾らが「解散」を申し入れ、中居正広も最終的に同意したことで解散になったというものだ。ファンのグループを存続してほしいとの声を無視したのはキムタク以外の4人となっている。

 これでは、ファンがもっとも避けたかった解散は、キムタク以外の4人が主導したと言わんばかりの解釈である。しかし、そもそも、解散するまでに至った過程をさかのぼってみてみれば、所属事務所幹部からSMAPの担当マネージャーへのパワハラ的な仕打ちがあったかどうかである。結局、担当マネージャーは所属事務所を追われる。恩義のある担当マネージャーへのこの仕打ちにキムタク以外のメンバーの意欲は完全に削がれ、キムタクとの関係も悪化。事務所側はグループの存続を願っていたが、その結果、解散に至ったのだ。そもそも原因は所属事務所の体質にあるといえるだろう。

 しかし、そこまで掘り下げるスポーツ紙やテレビ番組は皆無。あくまでキムタク以外のメンバーに“わがまま”な言動があり、そのまま修復することができずに、解散に至ったというストーリーに乗っかっている。これでは、悪いのはキムタク以外の4人と言わんばかりの報道だ。

 御用マスコミの報道を振り返れば、全国民がドン引きした冠番組「SMAP×SMAP」のメンバーによる謝罪会見後でも、「これで一安心」と驚くような解釈を行って、「キーマンは草なぎ剛。彼の下手なギターがメンバーの不協和音を和らげる」など、今から考えれば信じられないようなノンキな記事もあった。

 今回のSMAP騒動報道、今一度、冷静に見直す必要があるだろう。

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