片山陽加はAKB48に3期生として加入。同期は渡辺麻友、柏木由紀など。 ダンス、歌唱力に定評のあるメンバーで、バラエティ番組では、“昭和キャラ”として話題になることも多かった。総選挙でも第1回が28位、第2回が37位、第3回では一度圏外になるも、第4回では48位にランクイン。そして第5回では、34位であった。地方グループの躍進で、AKB48の古参メンバーの多くが人気を落としていく中、彼女は底堅い人気を持っていた。また、2012年には、さいたまスーパーアリーナで行われるコンサート名には、「業務連絡。頼むぞ、片山部長! in さいたまスーパーアリーナ」と彼女の名前が入っている。
そんな片山だが、現在AKB48に所属する中で、選抜メンバーに入ったことがないもっとも古いメンバーでもあった。じゃんけん大会でも一度も選抜入りすることはできず、“運”からも見放されていた。歌唱力とダンスに定評があり、底堅い人気を維持していた彼女であれば、一度くらい選抜のチャンスがあってもおかしくはなかったが、結局はそのチャンスは回ってこなかった。最後まで、「はーちゃん(片山)に、一度でも選抜のチャンスを」と願う声は彼女のファン以外からも大きかった。
片山は自身のブログで、卒業公演の感想を「素敵な卒業公演の中AKB48を卒業しました! 昨日は本当に暖かい雰囲気でメンバーもファンの皆さんもすごく盛り上げてくれてとても幸せでした」とコメント。さらにAKB48では、「劇場以外にもバラエティーだったり 音楽番組だったりドラマだったり… 色々なお仕事をさせて頂いて 沢山の事を学ばせて貰えました! 色々なお仕事をさせてもらって舞台女優と言う夢も見つけられたし まだまだだけど ラジオで1人で2時間喋れるくらい話せるようになったし どんなにスベっても挫けない心になれたし。AKB48に入って沢山成長出来た」と様々なことを学んだことを振り返っている。
今後の目標がミュージカル女優だという片山は、「これからは今までと違う世界に 踏み込んでいきます。卒業しスタートラインに立った今、本気で頑張らなくちゃいけない踏ん張って行かなくちゃいけない。自分の夢『ミュージカル女優』そして『帝劇のセンター』叶えに行ってきます!」と今後の目標を語っている。
AKB48では残念ながら“選抜”、“センター”とは縁のなかった片山が、次のステージで、どんな活躍をするか楽しみだ。