片山がインターネットサービス・グーグルプラス上に似顔絵を描いたことから始まったというAKB48の美術部。片山は、プロデューサーの秋元康氏の似顔絵を描く機会があり、秋元氏から「ずば抜けてヘタクソだから部長に選んだ」と告げられたことを紹介。美術部メンバーは、2週に一度のペースで、2、3時間程度の講義を受け、線の描き方や、絵画、立体作品などを学んだという。美術部展覧会の期間中、会場には、メンバーが製作した絵画、立体作品、映像作品、片山の体を利用した、魚拓ならぬ、「人拓」らが展示される。美術作品はすべて撮影可能。
美術部初の展覧会を迎え、興奮気味のメンバー。片山は、「最初は不安で、みんな大丈夫かなと思っていた」というが、「どれだけの方が見に来てくださるのかな」と期待を膨らませた。「ぜひともみなさんに見に来ていただいて、絵の楽しさといいますか、美術ってこんなに楽しいのだということも知ってもらえたらいいなと思います」とメッセージを送った。
ほか、各メンバーが意気込みを語った。
「上手い絵を描くというよりも、素直な、自分の好きな絵を描いたり、ヘタでも、自分の心の思っているものを描くことを楽しんでやっていましたので、そこも、この美術展で見ていただきたいなと思います」(前田)
「絵を描くのも、何かを作るのも苦手なのですが、美術部に入ったことによって、少し自信を持てました。先生からも基礎から教えていただいて、ちょっと成長できたかなと思っています」(多田)
「みんなの作品を見ていたら、ほんとうに個性が出ていますし、美術といいますか、芸術みたいなものは、上手いヘタではなくて、自分の思ったとおりに描いて、それがどう形になっていくかがほんとうに見えます」「それもみなさんに注目していただけたらうれしいです」(石田)
「そこまで上手くないというものもいっぱいあるんです。それもメンバーの個性といいますか、一つ、一つ、みんなががんばってつくっている作品」「ヘタなんですけど見たままを描いているので、そのものを、ファンのみなさんに楽しんでいただけたらと思います」(藤江)
「共同制作でつくった作品もあります。それができるのもAKBの美術部だからこそ」「みんながつくった作品にも注目してほしいなと思います」「先日、選挙が行われましたけど、美術では私たちがセンターを取れるようにがんばっています」(佐藤)
「“ともこ、もこ、もこ”というキャッチフレーズでやっているのですが、その“もこ、もこ”にちなんで、自身のマイキャラクターの『もこもこうさぎちゃん』というものを作っています。今回、この作品展で、その『もこもこうさぎちゃん』を世の中に広げていきたいなと思います」(加藤)
「今回、“48グループ”で美術をすることができて、すごくうれしかったです」「小学校や中学校のときに美術が好きでした。今回、初めて20号のキャンバスに絵を描いて、作品を展示させていただき、すごくいい機会になりました」「外国人の女の子をイメージした絵を多く描いたので、そこにぜひ、注目していただけたらと思います」(矢方)
「立体の作品と、映像の作品を出品させていただきました」「映像作品が今回は私のひと作品だけなのですが、自分のハンディーカムを持って撮影して、編集して、企画・構成を全部、一人で行った、研究生のドキュメンタリーを展示しています。そちらを見て、研究生公演に行きたいなとか、SKEはこんな子がいるのだなということを知っていただけたら」(松村)
「私は、性格がちょっと雑なところがあるのですが、作品にもそんな性格がでないようにいろいろ気をつけて、描いたり、つくったりしたのですけど、今回、注目してほしいのは、色をたくさん使って派手に仕上げていますので、そういったところも見てほしいです」(今田)
片山は、「メンバーの意外な才能が見れるのではと思います」と展覧会の見所を紹介。また、「東京で成功したら全国へ」という意気込みを語り、AKB48は地方へはなかなか会いに行くことができていないというため、作品だけでも各地を回り、併せて、AKB48のことをもっと知ってほしい、などと語った。(竹内みちまろ)