ドラディションが10日に会見を開き、12・15新宿FACE大会で藤波&ヒロ斎藤VS長州&初代タイガーマスクを行うと発表した。藤波と長州の激突は2005年10月のタッグ対決以来となる。
会見には2人が並んで出席。5月からドラディションのリングで藤波とタッグを組んできた長州だが、今回闘うにあたって「自分の35年間が集約された自己満足。ファンの考えは無視する」と言い切る。藤波とは「自分が作り上げてきたものは彼抜きには語れない」という特別な関係で、再会を存分に堪能するつもり。
好対照なのが藤波だ。長州とのタッグは反響がよく、レジェンド効果によってドラディションは各地で盛況をみせている。だが、藤波は現状に満足することはない。新宿大会の対長州は新たな挑戦であり、「ファンがどう受け止め、何を感じてくれるか…その反応が楽しみ」と語る。ファンありきでレジェンド路線の拡張を目指す。
ある意味、主義主張が違ってこそ、藤波と長州の関係は正常といえる。2人のイデオロギー闘争は、それぞれの考え方、生き方の違いのうえに成り立つもので、ただならぬ緊張感があった。もちろん、いまもそれは不変であり、両者は新宿大会に向けて「久しぶりに緊張する」と言葉をそろえた。
また、藤波は「来年のテーマとして、今度は組むのではなく、長州選手とタッグで闘いながら地方を回りたい」と、名勝負数え唄を全国展開させることで、低迷する業界を活性化させたい意向だ。
デビュー35周年を迎え「この状況でくたばりたくはない」という長州も、全国展開には賛同しており、藤波とは「やれるうちは何回でもやりたい」という。
もちろん、2人はタッグ対決の先にシングル戦を見据えており、来年機が熟したタイミングで、13年ぶりの一騎打ちを行うつもりだ。