同イベントは、「マイクラ」の愛称で親しまれている、プレイステーション4ソフト『マインクラフト』のゲーム内に、同ゲームの子供ユーザー“マイクラキッズ”たちが協力して、日本列島を再現し、そのフィールド上に想像力あふれる街を作ることを目指し企画された。これまで「次世代ワールドホビーフェア '16 Winter」のイベントで参加者を募集し、東京・名古屋・大阪・福岡の計4会場にて965人のマイクラキッズたちが参加。ほぼ日本列島と街の形も出来上がり、今回のファイナルではマイクラキッズ参加者1000人達成と、フィールドの完成を目指した。
午前中のイベント開始前から、参加するための抽選券を得るために、待機列は多数の親子連れであふれた。抽選で番号が呼ばれるとガッツポーズして喜ぶマイクラキッズもおり、同プロジェクトと、同作の人気の高さがうかがえる。
同作は、フィールド上の木や石などを利用して、建材や工具を作成し、自分なりの発想で自由に建物や畑などを作れるのが特徴のゲームとなっている。ネット回線を通じての複数人参加も可能で、今回はこのシステムを利用して、大勢の参加者を募り、1人では作ることの出来ない巨大なフィールドや建造物を作ることを実現した。
参加したマイクラキッズたちは、豊かな想像力を発揮する。岩手県のフィールド作成時には、同地出身者の宮沢賢治にちなみ、「雨にも風にも負けない家」というお題が出され、クリーパー(ゲーム内で登場する自爆するゾンビ)の爆風にも負けないようにと、壁が三重構造になっている家を作成。また内装には畳や囲炉裏を設置するなどし、事前の作戦会議以上の完成度を見せ、これには指導に当たったマイクラ博士も思わず「すごい」と舌を巻く。
その後も、自由な発想で、次々とマイクラキッズたちが「夢の日本」作りに挑み、壮大なプロジェクトのフィナーレを盛り上げた。
また、会場では残念ながらプロジェクトに参加できなかったマイクラキッズのために、「みんなからの“夢の日本”アイデアを大募集」と題して、マイクラ内の日本列島に設置する建物の案などを募集。会場内の掲示板に張られたアイデアシートで人気だった案は、実際にフィールド上で再現するという企画も行われていた。(斎藤雅道)