ジャニーズファンの間では、それぞれのグループごとに、そのファンのことを表す“総称”があるという。King & Princeの場合、「国民」「シンデレラ」など多くの候補の中から選ばれたのが「ティアラ」だ。グループ名のロゴに、「&」の上に“冠”を模したマークがある。メンバーの岩橋玄樹がこれを見て、ファンのことを「ティアラ」と名付けると、たちまちTwitterでトレンド入り。ファンの間でもすっかり定着しているという。
「ティアラ」のようにメンバー公認の“総称”ではないが、他のグループのファンも独自の名前で呼び合っている。代表的なところでは、嵐の「アラシック」「ARASICK」。諸説あるが、嵐の6枚目のアルバム『ARASHIC』から来ているという説と、嵐に病みつきという「嵐+sick」という説が有力とされている。また、嵐の活動を「嵐+仕事」で“アラシゴト”と呼んでいるそうだ。
少し変わったところでは、KinKi Kidsファンの「図書委員」。同デュオのメンバーである堂本剛が、KinKiファンはマナーが良くて大人しく、“図書室にいる子”のようだ、と発言したことからファンの間で定着しているようだ。また、NEWSのファンは14枚目のシングル「チャンカパーナ」がリリースされたことをきっかけに、「愛しい人」の意味をかけて「パーナ」と呼ばれるようになったのだそう。
タッキー&翼のファンをさす「安藤」も、一見すると関連性が分からない。これは、デュオの名前である「タッキー」と「翼」の間に「&」があることから、「アンド」→「アンドウ」→「安藤」と呼ばれるようになったとのこと。同じような法則で、Hey!Say!JUMPのファンは、「JUMP」の部分を抜き出して日本語化し、「とびっこ」と呼ばれている。
「ジャニーズファンの間でも、“ティアラ”の呼び名はおしゃれだとうらやましがられています。特にHey!Say!JUMPのファンは“とびっこ”なので、自虐的に笑いを誘うようなツイートも見られますね。King & Princeのファンもメンバー公認とあって結束力を高めているようです」(芸能ライター)
どの名前の由来も、いかにファンたちがジャニーズのメンバーたちを盛り上げ、支えているかが分かるエピソードばかりだ。余談だが、「とびっこ」はトビウオの卵を塩漬けにした製品名でもあるが、別の意味合いもあることをファンたちは把握しているのだろうか……。