これだけの“材料”が揃っていながら、まさかの低視聴率を叩き出してしまった理由は何なのか。その原因の一つに挙げられるのが裏番組の奮闘だ。中でも、テレビ東京系で放送された「第50回年忘れにっぽんの歌」では、北島三郎など多くの演歌歌手たちが出演し、8.4%とかなり大健闘。そして、こちらも紅白に次ぐ大晦日の定番となった日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日SP絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!」は前半17.3%、後半16.3%と圧倒的な数字を記録したのだ。
「紅白自体の質が悪かったというより、他局の勢いに押されたという印象です。また、紅白の視聴率の大部分を支えているのは中高年層ですが、年々、紅白に出演する演歌歌手は減少傾向にあります。それが視聴率の低下を招いていると言ってもいいでしょう」(テレビライター)
この年配者に配慮しきれていない番組作りに関しては、ジャニー喜多川社長も苦言を呈しており、NHKは軌道修正をする必要がありそうだ。
しかし、ネットではジャニーズが5組も出演していることから「結局ジャニーズ」「飽きた」という声も少なくはない。確かに、マスコミ対応があまりよくなかったグループも多かったことで、記者たちからもひんしゅくを買っていた。
また、このジャニーズやAKBグループの“口パク”疑惑にもネットは飽き飽きしていた様子。
紅白は2020年まで「夢を歌おう」というテーマを掲げているが、そもそも歌っていないということであれば、「何で出てるの?」と言われても仕方ないかもしれない。今年は“テーマに沿った”歌手が揃うことを期待したい。