昨年3月、あられもない大股開きのベッド写真が写真週刊誌に流出。ニッセンのイメージキャラクターを務めるなど、清楚系のキャラで売っていただけに、そのイメージダウンははなはだしく、テレビ界からはすっかり消えてしまった。
あれから、1年半の空白を経て、香里奈はTBS系ドラマ「結婚式の前日に」(火曜午後10時〜)の主演に起用され、13年7月期の「SUMMER NUDE」(フジテレビ)以来、約2年ぶりにドラマに戻ったが、厳しい現実が待ち受けていた。
初回(10月13日)視聴率は7.7%(数字は以下、すべて関東地区)で、2ケタ台に遠く及ばず。さらに、同20日放送の第2話は4.6%まで落ち込み、プライム帯では禁断といわれる5%割れを早くも記録してしまった。
同日に裏でスタートした「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」(フジテレビ/松坂桃李主演)が12.9%の好視聴率をマークしたため、その影響も受けたようだが、テレビ東京「ガイアの夜明け」の8.0%にも完敗を喫するありさま。
ドラマ復帰にあたって、香里奈は1か月限定でブログを開設。ところが、アメーバの芸能人・有名人ブログ人気ランキングでは90位前後をウロウロ。ブログ最後の日となる10月22日は79位で、さしたる効果はなかった。
ただ、ドラマ自体が愚作かというと、決してそうではなく、脚本もしっかりしており、香里奈も必死の演技をしている。婚約者役の鈴木亮平を始め、父親役の遠藤憲一、母親役の原田美枝子、婚約者の母親役の江波杏子らの実力派の脇役陣もいい味を出している。
ネット上では、「みな、演技がうまい。絶望や迷い、希望の表現がリアルで引き込まれる」「視聴率低くても、いいドラマだと思う。結構考えさせられる」「制作陣の過去作品、遠藤さん、鈴木さんの演技に信頼感があり、安心して楽しめる」といった具合で、好意的な視聴者の意見も多い。それでいて、この視聴率なのだから、余計に悲惨なのだ。
反面、「いいドラマだと思うが、どうしても香里奈のあの画像が頭をよぎってしまう」「好きなんだけど、もう見ません。香里奈に役が合ってない。プライベートでのスキャンダルがちらついて、感情移入できません」などの声も少なくない。
「香里奈のイメージダウンから、TBSはスポサンサー探しに苦労したと聞きます。それでも、数字が伴えばいいのですが、第2話で5%割れでは、今後厳しい展開となるでしょう。視聴者側に香里奈への根強い拒絶反応もあるようで、見るのは香里奈と共演者のファンだけという状況にもなりかねません。女優としての“復活”を懸けた作品でしたが、この結果です。どの局も、主要キャストで香里奈にオファーすることは当分ないのでは?」(某テレビ関係者)
イメージダウンを払しょくできていなかった香里奈。このドラマが最終的に大コケするようなら、当面は本業のモデルに専念するしかなさそうだ。
(坂本太郎)