恋人役となる有村架純と高良健吾の“W主演”の形となるが、ともに地上波民放の連ドラで主演するのは初めて。
脚本は「東京ラブストーリー」(フジテレビ)、「Mother」(日本テレビ)、「最高の離婚」(フジテレビ)、「Woman」(日本テレビ)、「問題のあるレストラン」(フジテレビ)などを手掛けたラブストーリーの専門家・坂元裕二氏が担当する。
今ドラマは、それぞれに、つらい過去を背負っているにも関わらず、明るく前向きに生きようとする主人公の杉原音(有村)と曽田練(高良健吾)の二人を中心としながら、彼らを取り巻く4人の男女の思いが複雑に絡み合いながら進んでいく群像ラブストーリー。
その取り巻く4人のキャストが、この度、高畑充希、西島隆弘、森川葵、坂口健太郎に決まった。物語のキーポイントなる高畑は、過去の自分を脱ぎ捨て、東京の街で華やかに生きる都会の女・日向木穂子役を演じる。
いうまでもなく、主演の有村は「あまちゃん」、高畑は「ごちそうさん」でブレイクした。ともに、NHKの朝ドラで名を上げただけに、ライバル心はメラメラと燃えているはずだ。二人は昨年6月に公開された映画「女子−ズ」(桐谷美玲主演)で、同ランクのポジションで共演しており、それ以来の同じ作品への出演となる。
主演映画「ストロボ・エッジ」「ビリギャル」がヒットした有村に対し、高畑はまだ主役を張ることがなく、有村が一歩先を歩いている状況。高畑は、来年4月スタートの次期朝ドラ「とと姉ちゃん」で、待望のヒロインを務めることになり、すでにクランクインしている。朝ドラの撮影はハードなスケジュールをしいられるが、それでも、次期月9ドラマに出演するあたり、有村への対抗心がかいまみえる。
月9での演技が評価されれば、「とと姉ちゃん」の注目度もアップするだけに、高畑的には、いいプロモーションにもなりそう。
演技の上とはいえ、今ドラマでは、有村と高畑の激しい“女のバトル”が繰り広げられることになりそうだ。
(坂本太郎)